プログラムレポート


調律師のおしごと プロからまなぶとくべつなおしごとの様子(2018年2月3日開催)

2月3日のとくべつなおしごとは「調律師のおしごと」でした。

教えてくれたのは、調律師の伊藤牧子先生(MOTHER PIANO TUNING) です。翌日に行われた『調律師さんと一緒にピアノの中をのぞいてみよう&ミニコンサート』でもご協力いただきました。

2018年2月3日調律師のおしごと

まずは先生が準備してくれた食品トレーに輪ゴムをつけたもので、弦楽器のしくみを学びました。輪ゴムの引っ張り具合で音が変わります。

2018年2月3日調律師のおしごと

先生が5本の輪ゴムをつけて、ドレミファソの音に合わせたもので、簡単な曲を弾いてくれました。こども達は食品トレーが楽器のように変身して驚いていました。

 

今度はピアノの中を模擬的に作ったもので調律の仕組みを学びました。

2018年2月3日調律師のおしごと

本物の調律用のハンマーを回して弦をゆっくり引っ張ると音が変わるというしくみがよくわかりました。順番にハンマーを回してみました。

2018年2月3日調律師のおしごと

ピアノの中にある弦はとても強い力で引っ張られているので、調律をする時にはかなりの力がいるそうです。

1本の弦には約80キロの力がかかり、ピアノ全体では象が持ち上がるくらいの力がかかっていると聞き、子ども達は驚いていました。

 

次に本物のグランドピアノを先生が調律するのを見せてもらいました。

2018年2月3日調律師のおしごと

2018年2月3日調律師のおしごと

ハンマーを回したときの音の変化を耳を澄ませてききました。「ほんとだ!変わった!」という声があがりました。調律師は「ピアノのお医者さん」と言われ、ピアノをよりよい状態に保つためにお医者さん(調律師)に診てもらうことはとても大事だそうです。

 

先生がピアノの下に入ると音の響きがよくわかると教えてくれ、一斉にピアノの下へ。

2018年2月3日調律師のおしごと

ピアノの横で聴いていた音と下で聴く音は確かに違ったようです。

 

そして特別に準備してもらったピアノの中身を見ながら、どんな材料で作られていて、どんな仕組みで音が出るのかも教えてもらいました。

2018年2月3日調律師のおしごと

2018年2月3日調律師のおしごと

ピアノはたくさんの部品を組み合わせて作られていて、その数は約8000個にのぼるそうです。子ども達にとって身近な楽器のひとつではありますが、なかなかここまでしっかりと構造を見ることはないので、興味深くじっくり先生の話を聞いていました。

 

先生が、子ども達にグランドピアノを弾くように促すと、何人か弾いてくれました。日頃の練習の成果を発揮できたでしょうか。

2018年2月3日調律師のおしごと

普段は子ども達が目にすることの少ない調律師というおしごとについて、実際のグランドピアノや部品などを使って丁寧に詳しく教えていただき、大変貴重な機会となりました。

伊藤牧子先生、貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。

画像ギャラリー