プログラムレポート
調律師さんとピアノの中をのぞいてみよう&ミニコンサート(2018年2月4日開催)
公開日:2018年02月06日
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プロジェクト
ま・あ・る開館5周年記念イベントとして、一般社団法人 日本ピアノ調律師協会 静岡支部さんのご協力のもと、『調律師さんと一緒にピアノの中をのぞいてみよう&ミニコンサート』を開催しました。
まずは、調律師の伊藤牧子先生(MOTHER PIANO TUNING) に、ピアノの歴史や構造、調律師という仕事についてお話ししていただきました。
少し難しいかな?と思うところもありましたが、皆さん、とても熱心に耳を傾けていらっしゃいました。先生のお話しを自分のノートにメモする小学生さんの姿も。
“音叉(おんさ)”を使って、音の波を聞いてみます。
音叉だけではよく聞こえなかった音が、ピアノの響板にあてるとスピーカーを通したように大きく聞こえました。
ピアノの歴史や構造を学んだところで、、、
“アクション”とよばれるピアノの鍵盤部分を、先生が“ガバッ”と引き出すと、それまで静かに集中していた会場に「わぁー」と声があがります。
近くで見ながら、ピアノはどうやって音を出しているのか、じっくり観察します。
こどもたちからは、「どうしてピアノは黒いの?」「リストはいつもピアノを3台用意していたのはなぜですか?」など、鋭い質問もありました。
あっという間に40分のお話しが終わり、いよいよピアニストの小田佳澄先生によるミニコンサートです。
プログラム1番はモーツアルト作曲の『トルコ行進曲』。
手拍子でリズムをつくりながら演奏に参加します。
プログラム2番は『ルパン三世のテーマ』で、“ジャズ”の世界へ。
自然と身体が動きます♪
プログラム3番は、テレビ番組“大改造!!劇的ビフォーアフター”で知られる曲『匠』です。
緑色の席の方に移動していただき、ピアノの周りやピアノの下、ピアニストの近くで、ピアノやピアニストの動き、音を楽しんでいただきます。
ピアノの下に潜り込むと音の響きが違うのでビックリ!
プログラム4番は、ボーカロイドで有名になった一曲『六兆年と一夜物語』。
今度はピンクの席の方に移動していただきます。ピアニストの手さばき、足さばきにも注目です。
プログラム5番はドビュッシー作曲『月の光』。情景を思い浮かべながら曲を聞きます。
最後に、演奏の感想を発表してくれました!
ピアニストによって奏でられるピアノの音色を、こんなに近くで聞く機会というのはなかなかありません。
参加してくださったお客様からも、「親子で楽しめました。」「普段触れることのない音楽の世界にひたることができ、とても有意義な時間でした。」「こどもが触れて体験でき、コンサートもあっていいイベントでした。」などのご意見を頂くことができました。
調律師の伊藤牧子先生、ピアニストの小田佳澄先生、そして(一社)日本ピアノ調律師協会 静岡支部の皆様に多大なるご協力をいただき、また、多くのお客様に足を運んでいただけたことに心から感謝申し上げます。
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おまけ
調律師の道具や、ピアノの部品、関連図書なども展示し、持ったり、触ったりしながらじっくりご覧いただきました。
【展示の様子:調律師の道具やピアノの弦・ハンマーなどの部品】
【アップライトピアノのアクション(鍵盤を押すとハンマーが弦を打つピアノの仕組み)】
【グランドピアノのアクション(鍵盤を押すとハンマーが弦を打つピアノの仕組み)】