プログラムレポート
プレス機で刷る紙版画! 講座の様子(2024年5月3日開催)
公開日:2024年05月03日
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しごと・ものづくり講座
5月3日は、銅版画作家の武田あずみ先生にご協力いただき「紙版画づくりの講座」を開催しました。
今回は、「クリスマスポップアップカード作り講座」で大人気の望月彩加先生もお手伝いに来てくれました。
はじめに、銅版画作家として活躍されている、あずみ先生に「銅版画」と「木版画」の違いについてお話していただきました。
「銅版画」は、版の平らな部分のインクが拭き取られ、溝の部分に残ったインクが紙に転写される「凹版」です。
「木版画」は、その逆で、溝の部分でなく、平らな部分のインクが紙に転写される「凸版」です。
先生の作品を実際に触って、凹版の特徴や美しさを確認しました。
今回、みんなにチャレンジしてもらう「紙版画」は凹版の手法で行います。
母の日が近いとうことで、あずみ先生から「お世話になっている人に向けて、メッセージカードを作ってみよう!」と提案していただきましたよ。
もちろん、自分の好きなものを描くのもオッケーです。
先生のガイドに合わせて、お母さんの似顔絵を描く方もいれば、フリーハンドで描く方もいましたよ。
下絵が完成したら、ドライポイントプレートに絵を重ねて、ボールペンで強くなぞって跡をつけていきます。
写し漏れがないように、確認しながら進めていきます。
写し終えたら、ドライポイントプレートを好きな大きさにカットします。
自由自在に、好きな形にカットできるのも紙版画の魅力ですね。
続いて、ボールペンやカッター、ニードルを使って模様をつけていきます。
「かみの毛はニードルを使って表現しよう!」「洋服の模様はボールペンを使って柔らかな模様を表現してみたいな」と、皆さん工夫しながら道具を使い分けていましたよ。
とても集中しています。
完成が楽しみですね。
いよいよ、刷る工程です。
紙版画にインクをつけて、延ばしていきます。
インクの色は、青、緑、オレンジ、赤、セピアです。
好きな色を選び、ヘラを使って版に色を入れていきます。
全体に行き渡るように、丁寧に行います。
余分なインクは新聞紙で拭き取ります。
これで準備万端です。
4種類のカードの中から好きなカードを選びます。
プレス機にセットします。
紙版画のうえにカードをセットし、プレス機のハンドルを回します。
少し力が必要ですが、ハンドルレバーをゆっくりと回していきます。
素敵な作品に刷り上がりましたよ。
インクが乾いたら、メッセージを描いてプレゼントしてみてくださいね。
次回の開催もおたのしみに。