プログラムレポート
出汁から学ぶ味噌汁作り 講座の様子(2023年7月2日開催)
公開日:2023年07月03日
-
しごと・ものづくり講座
7月2日は、清水駅前銀座商店街にある次郎長屋の西ヶ谷建志先生・西ヶ谷倫代先生にご協力いただき、出汁から学ぶ味噌汁作りを開催しました。
最初に先生から昆布や鰹節についての基礎を教えてもらいます。先生が用意してくれた分かりやすいテキストをもとにお話を聞きました。
まずは昆布のお話。
講座で使う昆布は北海道の「羅臼(らうす)」で獲れる昆布です。
昆布の中にも、味を付けて食べるのに向いている「煮昆布」・出汁をとるのに向いている「出汁昆布」など様々な種類があるそうです。
今回は出汁をとるので羅臼でとれる「出汁昆布」を使うのですね。
実際に香りを嗅いでみます。
ほのかに塩気のあるような海の香りがします。
「昆布がどれくらいの長さがあるかわかるかな?」と先生。
クッキングスタジオの端から端までの長さくらいのものもあるそうです!
商品になっている昆布の状態からは想像できないくらい長いですね。
続いてカツオについての勉強です。
鰹節には「本枯節」、「荒節」の2種類あります。
鰹の背側の身を加工したものを「雄節(おぶし)」・腹側の身を加工したものを「雌節(めぶし)」というそうで、それぞれの特徴も学びました。
鰹節も手に取って香りを確認。
鰹節が削られる前のものを見る機会はなかなかないですよね。
みんなも「パックのなら見たことがある!」と話していました。
先生が特別に鰹節を削っているところを実演してくれました。
先生が削っていくうちにみなさんから「いい香り!」という声が聞こえてきました。
昆布と鰹節について詳しくなりましたね!
ここからは、いよいよ出汁とりに挑戦します。
昆布は予め先生が朝からお水につけておいてくれました。出汁をとるためには最低でも2時間は浸水する必要があるそうです。
ぐつぐつ沸騰しない火加減で、沸騰直前に昆布を鍋から取り出します。
ここで少し水を入れて温度を下げましょう。
鰹節を投入します。
沸騰してから1分たったら火を止めます。
ざるで濾しましょう。火傷にはくれぐれも気を付けて!
キッチンペーパーで鰹節を包むようにして、最後の一滴まで余すことなくしぼりました!
出汁の完成です!
味噌を溶く前に、出汁の味を味わいました。
「甘みを感じる!」「鰹節の香りがするよ!」
出汁本来の味を、それぞれが感じとっていました。
先生が「鼻に抜けていく香りは、鰹節。最後に喉のあたりに残る甘みは昆布だよ。」と教えてくれて、みなさんうなづいていました。
味噌を溶く前に、ポイントをみんなで確認します。
お玉の上に味噌を乗せて、少しずつ出汁で溶いていくんですね。
ご用意いただいたお味噌も、次郎長屋で販売しているものです。
今回は長野の「信州味噌」をご用意いただきました。
みなさん、教えてもらったように味噌を溶くことができました!
自分でお椀によそって、お待ちかねの試飲タイムです。
いただきます!
「こんなに美味しいお味噌汁初めて!」
「知っているお味噌汁の味と違う!すごく美味しい!」
「ご飯も食べたくなっちゃった~!」
いろんな感想で盛り上がりました。
初めて会う子どうしで、初めは緊張していたみなさんですが、いっしょに出汁や味噌汁を味わううちにすっかり仲よくなっていましたよ。
お味噌汁も一滴も残らずみんなで飲み干しました!
美味しかったですね。
家でもすぐに挑戦できるように、出汁取りセットを参加者のみなさんはお土産にいただきました。
感動した味を、ぜひお家でも家族で楽しんでくださいね。