プログラムレポート
瓦職人のおしごと プロからまなぶとくべつなおしごとの様子(2023年3月31日開催)
公開日:2023年04月01日
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こどもバザール
3月31日のプロからまなぶとくべつなおしごとは、長澤瓦商店株式会社のご協力で『瓦職人のおしごと』を開催しました。
▼2022年3月開催時の様子はこちら。
長澤瓦商店株式会社から、長澤歩夢先生、長澤玲奈先生がお越しくださいました。
まずはじめは、みんなで瓦の歴史や瓦の利点など、瓦にまつわることを学びました。
「瓦はいつから日本にあると思いますか?」と先生。
「江戸時代かなあ?」
「平安時代!」
こどもたちから様々な意見が飛び交います。
気になる答えは・・・なんと!約1400年前に百済(くだら)から伝わったようです。
時代で言うと、飛鳥時代!
想像よりもはるか昔から瓦があると知って驚きですね。
当時の日本では茅葺屋根が主流でしたが、火事のリスクが高く、徐々に瓦屋根に移行していきました。
瓦の種類や瓦の素材についても詳しく解説していただきました。
さらに、瓦の利点を学びます。
日本の風土に合っており、夏は涼しく、冬は暖かい点が特に優れています。
耐久性の高さも魅力です。
約1400年前から現代までずっと残り続けているという理由が分かった気がしますね。
瓦について学んだあとは、3種類の体験をさせていただきました。
■瓦を切ってみよう!
「押し切り」という工具をつかいます。
まず歩夢先生が見本をみせてくれました。
ひとりひとり挑戦しました。
歩夢先生は軽々と切っていましたが、いざ自分でやってみるとなかなか大変でしたね。
割れた時には、歓声があがりました。
タガネという道具を使う方法も見せてもらいました。
ほかにも様々な仕事道具を見せていただきました。
■瓦のもとになる粘土を触ってみよう!
玲奈先生は、「鬼瓦」の職人です。
今回は鬼瓦を作るときに使う粘土を触らせてもらいました。
しっとりもっちりとした感触です。
これは粘土の中にカビが含まれていることによるそうです。
型を使った鬼瓦の作り方を先生が実演してくれました。
あっという間にできていく姿に、みなさん目が釘付けでした。
左から順に、型をぬいたばかりのもの→乾燥させたもの→焼いたものになります。
どのような違いがあるか、説明だけでなく見本をみせてもらえてわかりやすかったですね。
型をつかわずに彫刻のように削って作る方法もあるそうです。
実際に玲奈先生の作品を見せてもらいました。家を守ってくれそうな力強い鬼瓦ですね!
■瓦を触ってみよう、持ってみよう!
伝統的な瓦と、平らな洋風の瓦の2種類を触って見比べてみました。
瓦職人さんたちは、実際に何枚もの瓦を持って屋根の上を歩いたりします。
みなさんも瓦の重さを体感してみました。
4枚重ねた瓦を持ってみます。
「重た~い!!」
どうやら平たい瓦の方が重いようです。
職人さんたちは、こんな重い瓦をかついで屋根の上を移動したりするなんてすごいですね。
瓦について詳しくなった40分間でした!
おしごとのあとは400まあるのお給料をみなさんゲット☆
そのままこどもバザールでのお買い物やゲームを楽しんでくれたようです。
またの開催をお楽しみに!