プログラムレポート


瓦職人のおしごと プロからまなぶとくべつなおしごとの様子(2022年3月20日開催)

3月20日は長澤瓦商店株式会社の長澤玲奈先生と高山歩夢先生にご協力いただき、「瓦職人のおしごと」を開催しました。

2022年3月20日瓦職人のおしごと

はじめに、瓦の歴史や瓦に関することを教えていただきました。

2022年3月20日瓦職人のおしごと

 

「瓦はいつ頃、日本に伝わってきたと思いますか?」の先生からの質問に対して、

2022年3月20日瓦職人のおしごと

 

「500年前かな・・・?」

「1000年くらい前から?」など、答えてくれました。

 

正解は、「1400年ほど前です。」

2022年3月20日瓦職人のおしごと

茅葺屋根が一般的でしたが、火事のリスクを回避するためにも徐々に瓦に移行されたようです。

 

「瓦は何で出来ているか知っている人はいますか?」の質問に対しては、

2022年3月20日瓦職人のおしごと

「土」、「粘土」と答えてくれました。

2022年3月20日瓦職人のおしごと

みなさん、正解です。

「粘土を原料としていて、200万年前の土が瓦造りには適しているよ。」と教えてくれました。

 

瓦の作り方は、

  1. 粘土を練り上げる
  2. 成形する
  3. 乾燥させて、約1,100℃の高温の窯で一日以上焼く
  4. 冷ます

 

時間をかけて丁寧に作られているんですね。

また、焼き物のため、長期にわたり、劣化や退色がほとんどないそうです。

2022年3月20日瓦職人のおしごと

 

次に瓦職人のおしごと内容について教えていただきました。

2022年3月20日瓦職人のおしごと

瓦は焼き物だという特質上、すべてが厳密に規格通りに製作されているわけではないそうです。

 

そのため、現場で加工する必要があり、瓦の素材を知り尽くしていなければ正確な施工ができません。

収まりが難しい部分の施工は、熟練の技術が必要なんですね。

2022年3月20日瓦職人のおしごと

長澤瓦商店株式会社では、最新技術のドローンを使って、屋根の状態を診断したり、施工後の屋根の状態をお客様と一緒に確認したりするそうです。

屋根全体を見る機会はなかなか無いので、お客様としては安心しておしごとを任せることができますね。

 

最後に、瓦カッターや金槌、タガネなど、瓦職人の道具について学びました。

2022年3月20日瓦職人のおしごと

 

また、それらの道具を使って、瓦を切る様子も見せていただきました。

2022年3月20日瓦職人のおしごと

あれだけ厚みのある瓦を直線的に美しくカットできるのは、職人のワザですね。

かっこいいです。

2022年3月20日瓦職人のおしごと

 

軍手をつけてもらい、皆さんにも瓦を持ってもらいました。

2022年3月20日瓦職人のおしごと

今回は2名のMJVが「瓦職人のおしごと」を手伝ってくれました。
※MJV(ま・あ・るジュニアボランティア)とは、小学生時代にこども店長として活躍してくれていた中高生のことです。

2022年3月20日瓦職人のおしごと

かなりの重さです。

慎重かつ丁寧に扱います。

2022年3月20日瓦職人のおしごと

和瓦は一枚当たり2.6kg~2.8kgほどで、平板瓦は一枚当たり3.6kgほどだそうです。

2022年3月20日瓦職人のおしごと

 

日本の風土に適した瓦屋根の魅力を、存分に学ぶことができました。

2022年3月20日瓦職人のおしごと

2022年3月20日瓦職人のおしごと

長澤瓦商店株式会社の皆様、貴重な機会をありがとうございました。

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