プログラムレポート
絵本で育むこどもの心 大人向け講座の様子(2022年11月14日開催)
公開日:2022年11月18日
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ちびっこプログラム
11月14日は、こっぺさん(齋藤琴美先生)のご協力で、成長段階に合わせた絵本のお話をしていただきました。
こっぺさんは県内で30年近く図書館司書の仕事をしてきて、今も本に携わる色々なことをされています。
お休みの日には、こっぺぱん文庫をイベントなどで開き、こどもと本をつなぐ活動をされています。
今回は3カ月から2歳のお子様をお持ちの保護者の方向けの講座です。
まずは、皆さんにお名前を聞いていきます。
お歌のリズムで、みんな和やかにお名前を教えてくれました。
まず初めに紹介するのは0歳の絵本です。
0歳のころはこんな特徴があります。
こっぺさんがおすすめ絵本の中から、オノマトペを使ってふれあい遊びが出来る「ぴょーん」を読んでくれました。
絵本に出てくる「ぴょーん」に合わせてみんなでお子さんを持ち上げます。
絵本の中と同じようにジャンプするのがとっても楽しいですね。
「こちょこちょこちょ」は自然とスキンシップを楽しめる絵本です。
スキンシップがあることでオキシトシンというホルモンが分泌されるそうです。
オキシトシンは「愛情ホルモン」とも呼ばれていて、幸せな気分にさせたり、ストレスを緩和させたり、色々な効果があるといわれています。
真顔の動物をくすぐりながらページをめくると、色んな声で動物たちが大笑いします。
絵本を真似て、子どもも大人もくすぐれば、自然に大笑いもできますね。
「まてまてまて」は絵本と体遊びがつながる絵本です。
はいはいする子どもの後ろにどんどんおもちゃたちがついていきます。
ページをめくると、あとからあとから「まてまてまて」と色々なおもちゃがついてきます。
お家の中ではいはいしながら「まてまてまて」遊びをするのも楽しいですね。
1歳のころはこんな特徴があります。
おすすめの絵本の中から「くだもの」「きゅっきゅっきゅっ」「がたんごとんがたんごとんざぶんざぶん」「くっついた」を読んでくれました。
「がたんごとんがたんごとんざぶんざぶん」は、大人気の「がたんごとんがたんごとん」シリーズの2作目です。
浜辺を走る機関車が、アイスやスイカなど夏にお似合いのものたちを乗せて進んでいきます。
読み聞かせに合わせて「がたんごとんがたんごとん」や「ざぶーんざぶーん」とお膝の上で体を動かすと、とっても楽しいですね、
色々な物がページごとに「のせてくださーい」と機関車にお話しするのも面白いですし、電車に乗る時の楽しさが絵本の中で体験できるのも良いですよね。
「くっついた」は、まさにスキンシップそのものの絵本です。
きんぎょやぞうさんなど、色々な物がページをめくるとくっつきます。
「おかあさんとわたしが……くっついた」
合わせて、皆さんくっつきます。
自然とスキンシップが生まれる絵本は、楽しい気持になったり、親密な人間関係を結ぼうという気持ちにさせたりと色々な気持ちを起こさせます。
2歳のころはこんな感じです。
おすすめ絵本の中から、「ぞうさんのおさんぽ」を読んでくれました。
ぞうさんがお散歩の途中で出会った友達を背中に乗せていくお話です。
繰り返しの中で「次に誰に出会うかな?」「これからどうなるの?」と想像が膨らむ一冊です。
「表紙も面白いんですよ」
表紙の絵からも「これから何が始まるんだ?」というワクワクが伝わってきますね。
タオルを使って「うえからしたから」のわらべうたの遊びもやってみました!
わらべうたに合わせてタオルを上げ下げすると、風が起こって心地よいですね。
あっという間の1時間の間に、本当にたくさんの本を読み聞かせしながら紹介してくれました。
静岡市立図書館には、司書さんがおすすめの本を紹介している冊子を置いています。
図書館に行ったときは是非、図書館司書の方に「こんな絵本ないですか?」と話しかけてみてくださいとこっぺさんが言っていました。
これから、色々な絵本に出会えるといいですね!
★今回ご紹介していただいた絵本★
「ぴょーん」まつおかたつひで (ポプラ社)
「いないいないばあ」松谷みよ子/瀬川康男 (童心社)
「じゃあじゃあびりびり」まついのりこ (偕成社)
「こちょこちょ」日隈みさき (エンブックス)
「まてまてまて」こばやしえみこ・ましませつこ(童心社)
「くだもの」平山和子(福音館書店)
「きゅっきゅっきゅっ」林明子(福音館書店)
「がたんごとんがたんごとんざぶんざぶん」安西水丸(福音館書店)
「くっついた」 三浦太郎(こぐま社)
「ぞうくんのさんぽ」なかのひろたか(福音館書店)
「ととけっこうよがあけた」こばやしえみこ ましま せつこ (こぐま社)