プログラムレポート
静岡けいりん場へ行こう! 館外講座の様子(2023年11月6日開催)
公開日:2022年11月06日
-
しごと・ものづくり講座
11月6日は静岡けいりんのご協力で、競輪場の見学ツアーを開催しました。
今回も大勢のご応募をただき、非常に高い倍率となりました。
南入場口前に集合し、バンクへ向かいます。
実際にレースが行われる所に入れるのは貴重な体験ですね。
傾斜部分を登ってみます。
実際に登ってみるとかなりな勾配に驚きます。
静岡競輪場のバンクの傾斜は30.5度だそうです。
下りるのも恐々です。
今回は特別に、競輪選手の日高裕太選手と杉沢毛伊子選手にお越しいただきました。
日高選手には、レースさながらに、プロの走りを披露していただきました。
すさまじいスピードに圧倒されてしまいます。
皆さんの目の前を通り抜ける音も印象的ですね。
日高選手に対して、子どもたちから質問です。
- どのくらいのスピードが出ますか?
- 選手の方々の自転車は全てオリジナルですか?
- 競輪選手になるには?
- 実際のレースでは傾斜はどのように使いますか?
- なぜ競輪選手になろうと思ったのですか?
- 年収はいくらですか?
鋭い質問もある中、日高選手が丁寧に答えてくれました。
- 今出したスピードでだいたい時速60km位です。実際のレースでは時速70km前後で走ります。
- 自分の体に合わせて、自転車のフレームやパーツを選んでいます。その時の体のコンディションや天候によっても変えますし、常に試行錯誤してベストな形を見つけるようにしています。
- プロの競輪選手になるには、まず試験を受けます。合格ラインはその年によっても異なりますが、試験内容は200mと1,000mのタイムで合否が決まります。だいたい、500人ほどが試験を受けて、合格者は70人ほどです。試験に合格すると、養成所に入ることができ、そこで練習を重ね、プロの競輪選手になることが出来ます。
- バンクの傾斜は、勝負をかけたいときに、坂の下りを利用してスピードを上げるために使います。ライバル選手との駆け引きが、レース中は重要になります。
- 私が競輪選手になりたいと思ったのは、師匠のレースを観た時に、かっこいいと思ったからです!その姿に憧れて、プロの競輪選手になろうと決心しました。
- トップクラスの選手で、年間1億円から2億円ほどです。
競輪選手は非常に夢のあるお仕事ですね。
かっこいいです。
続いて、日高選手と自転車対決を行いました。
ハンデを設けて、よーいスタート!
日高選手がものすごいスピードで迫ってきます!
お母さんも一生懸命に走ってくれましたが、やはりプロのスピードには敵いませんでした。
協力していただきありがとうございました。
後半は、検車場に移動し、杉沢選手に自転車の組み立ての解説をしていただきました。
実際に持たせてもらうと、「軽いっ!」とみんな大はしゃぎです。
競輪選手の皆さんは、自分の自転車をその日の体調や天候に合せて調整し、組み立てます。
身体のコンディションづくりや自転車の組み立て、レースに勝つための戦略など全て自分で考えて行うのだそうです。
最後に、杉沢選手にローラー実演をしていただきました。
こちらはバランス力が必要で、見ている分には簡単そうですが実際に乗ってみると、前輪後輪とのバランスが崩れてしまい、まっすぐ進むことが出来ません。
保護者の方にもローラー走行を体験してもらいました。
スピードがのってくると徐々に安定してきます。
初めてとは思えないほど、ローラー台の上でとてもきれいに走ることが出来ました。
杉沢選手からもお褒めの言葉をいただきました。
今回も隅から隅まで静岡けいりん場内を見学させていただきました。
また、日高選手と杉沢選手とお話しできる機会も大変貴重でした。
かっこいい競輪選手のお二人の活躍にこれからも目が離せませんね。
皆さんで応援しましょう!