プログラムレポート
自分の名前入り マイフォークをつくろう! 講座の様子(2021年3月27日・29日開催)
公開日:2021年03月29日
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しごと・ものづくり講座
3月27日・29日は、しごと・ものづくり講座「自分の名前入り マイフォークをつくろう!」を開催しました。
講師は沼津で小野銅工店を営まれている、鍛金師の小野裕康先生です。
小野先生は色々な金属を木槌や金槌で叩いて日用品や装飾品を作ったり、様々なところで講座やワークショップを開催されています。
ま・あ・るでは定期的にスプーンづくりの講座を開催してくださっていますが、フォーク作りは今回が初開催です!
今回はこんな道具を使って真鍮のフォークを作りました。
金床、真鍮のハンマー、からかみ(平らな金槌)、短いハンマー、やすり、木の型、アルファベットの刻印です。
講座の始めに、先生がどうやってどこを叩いていくか、叩くと金属がどうなるのか説明してくださいました。
道具の正しい使い方はとても大事なことなので、みなさん真剣に話を聞いていました。
フォークを作る時に気をつけなくてはいけないことは2つ、ひとつは「フォークの先を叩くときは、曲がってしまわないようにやさしく叩くこと」、もうひとつは「口に入ったり、指で触ったりするものなので、その部分はなめらかに仕上げること」です。
早速、わくわくアトリエ内にトントンと、鍛金の音が響き始めました。
しっかり手元を見て叩いていきます。真鍮の板に、からかみで叩いた跡が模様のように広がっていきます。
先生が教えてくれた通り、フォークの先は優しく叩きます。
フォークの先をしっかり叩いて真鍮を硬くする事が出来たら、次は、フォークの柄の部分にアルファベットで名前を刻印します。
始めに、アルミで出来た練習用の板で刻印の練習をしました。
柄の短いハンマーを使って、刻印をまっすぐに立てて、ハンマーで真っすぐ2、3回叩きます。
刻印がずれないようにしっかりと持って、真っすぐハンマーを下ろさないと、刻印は上手くいきません。
本番の前に、しっかりと練習しました。
さあ、練習が終わったら今度は本番です。
練習通りに真っすぐ刻印を持って、手を叩かないように、真っすぐハンマーを下ろします。
ハンマーの根元を持って、慎重に、叩きました。
名前が刻印出来たら、フォークの柄の部分を硬くして、持ちやすく形を作るために、木の台の上で叩きます。
今度は真鍮のハンマーに持ち替えて、本体に傷が付きにくいようにして、叩いていきます。
しっかり叩いて形を作っていきます。
フォークの形が出来たら、全体にやすりをかけます。
口の中や指先はとても敏感なので、手で持ったり、口に入ったりするフォークやスプーンはしっかりとやすりをかけてなめらかになるように仕上げていきます。
丸く山形になっているやすりで、フォークの先をやすり掛けしていきます。
フォークの先は、突き刺さる様にある程度の尖りが必要ですが、尖りすぎてると危ないので、先生にしっかり確認していただきながらやすり掛けをしました。
フォークの外側は紙やすりを使って、なめらかになる様にやすり掛けをしました。
時々、使う時のように手に持ってみて、尖っている部分がないか確認をしました。
全体にやすりがけが出来たら、先生に最終調整をしてもらい、金属磨き液を塗ってフォークを磨きました。
やすり掛けで出た細かい金属の粉も、磨きながらふき取っていきます。
ピカピカになるまで磨いたら完成です!
作っているところを先生が写真に撮って、プレゼントしてくださいました!
素敵な思い出が出来ました。
真鍮は使えば使うほど味わいが出て、一年くらい経つともっと硬くなる金属なのでみなさん変化を楽しみながら大事に使ってくださいね。
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