プログラムレポート
オリジナルねじも作れる 興津螺旋のねじ工場見学 講座の様子(2020年12月24日開催)
公開日:2020年12月25日
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しごと・ものづくり講座
12月24日は興津螺旋株式会社様のご協力でねじ工場を見学させていただきました。
まず、代表の柿澤先生に『興津螺旋株式会社』と、『ねじについて』を詳しく教えていただきました。
創業は昭和14年ということで、80年以上にわたり、総合ねじ部品を製造している歴史ある会社です。
こちらのねじは主に建物や機械、自動車、電気製品などに多く使用されているとのことで、なんと人工衛星の部品としても使用されているとのことでした。
また、「チタン合金ボルト」は興津螺旋でしか作れないねじとのことで、会社の強みも教えていただきました。
次にねじの作り方について学びました。
材料である針金をヘッダーにかけて、ねじのあたまの部分を作っていきます。
その後、ねじ山を作る為に転造機にかけていきます。
ねじを転がすことでギザギザの部分を作っていくのですね。
興津螺旋株式会社では、女性スタッフが多く活躍しており、「ねじガール」としてテレビや新聞でも取り上げられています。
男女共に活躍できる会社を目指しているとのことで、実際に工場内でどのような仕事をされているのか大変気になりますね。
2チームに分かれて、工場内に潜入します。
まずは第一工場内で、ねじの製造現場を見学させていただきました。
すさまじい音に驚きながらも、ねじが作られるまでの様子をじっくりと見させていただきました。
200台もの機械を25名程のスタッフさんで操作、管理していらっしゃるとのことですが、無人で動く機械もあり、不良品のねじが出来上がると自動で停止する仕組みとのことでした。
完全な製品のみを納品できるシステムが整っていました。
広い工場内の機械を余すことなく見せていただきました。
噂のねじガールも活躍していました。
繊細な業務や狭い機械部品の点検についても細い女性の手が大活躍しているとのことでした。
あらゆるサイズのねじをノンストップで作っているんですね。
第二工場内では、出来上がったねじの洗浄と、箱詰め作業が行われていました。
とても重たいねじを効率よく、また正確にパレットに敷きつめられる仕組みがこちらの工場にもありました。
その新兵器がこちらです。
こちらのニューマシーンは安川電機さんとIAIさんとの共同企画で興津螺旋オリジナルマシーンとのことでした。
かっこいいですね。
重労働といわれる部分は機械化することで無駄を省き、かつ女性でも働きやすい環境づくりがなされていると実感しました。
最後に、自力でまわす転造機を使って、オリジナルなねじを作製しました。
好きな色にねじの色も変えて、ヘッドの部分には好きな文字も印字していただきました。
普段なかなか見ることのできないねじの製造過程をじっくり見学させていただきました。
お子様だけでなく、大人の方々も勉強になった部分が多くあったのではないでしょうか。
知らない世界の情報を得られるのは大変貴重な経験ですね。
次回の開催も愉しみにしていて下さい。