プログラムレポート
実験でビタミンCを調べよう 講座の様子(2023年8月24日開催)
公開日:2023年08月27日
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しごと・ものづくり講座
8月24日はMASの増田琴乃先生による実験講座を行いました。増田先生は横浜薬科大学薬学部漢方薬学科に通う元こども店長の大学生です。
※MAS(ま・あ・るアシスタントスタッフ)とは、こども店長OB・OGの18歳以上のアシスタントスタッフのことです。
大学の夏休みを使用して講師を務めてくれました。
最初に今通っている薬学部でどんな勉強をしているのか教えてもらいました。
薬学部なのでお薬の勉強はもちろんですが、体のことや病気の患者さんとのやり取りをすることも多いのでコミュニケーションを学んだり、心理学も学んでいるそうです。
その後、先生がペットボトルを使って実験をみせてくれました。
ペットボトルに入った茶色の液体にタブレットを入れてよく混ぜると・・・
だんだんと茶色の色がなくなり、透明になりました!不思議ですね。
これはうがい薬の中にビタミンCのタブレットを入れたときに起きる反応と教えてくれました。
どういう反応かというと、うがい薬の中のヨウ素という物質がビタミンCと反応してヨウ化物イオンになるため、透明になるそうです。
この実験をもとに自分の席に戻ってそれぞれの実験を始めます。先生がうがい薬の入った液体を分けてくれました。
レモン果汁、リンゴ果汁、オレンジ果汁、ジャガイモのしぼり汁、トマト果汁をスポイトで1滴ずつカップに入ったうがい薬のカップに入れ、よく混ぜます。
何滴で透明になったか調べることでどれがビタミンCが多いかが分かります。
少ない量で色が変化したほうがビタミンCが多いと言えることを先生が教えてくれました。
実験をはじめる前に結果の予想をしました。
どの液体がビタミンCが多く、どの液体が少ないという結果がでるでしょうか?
レモンやオレンジがビタミンCが多いという予想をする子が多かったです。
予想通りにいくかいかないか、実験で確かめていきましよう。
スポイトから1滴を落とす、という作業も最初はなかなか難しかったようですが、繰り返すうちに慣れてきていました。
透明になったかどうか、白い色のペーパーの上で色を確かめます。
透明になったときに、何滴入れたかをプリントに記入しておきます。
全員の結果が出たところで結果を共有しました。多い人もいれば少ない人もいましたね。
先生からどの液体がビタミンCが多いのが正解かを教えてもらいました。
1番多いのは予想に反してじゃがいもでした!その後、レモンとオレンジが続きます。
自分の実験結果はどうだったかな?と、表を見て比べます。
液体の量やうがい薬の量、1滴の量がそれぞれ違うので誤差はありましたが、じゃがいもやレモン、オレンジが多いという結果が多くでていましたね。
最後に考察としてこの実験を通してわかったことをレポートにまとめ、発表しました。
「予想ではレモンが多いと思っていたけど、じゃがいもが多くて意外だった」「レモンよりじゃがいものビタミンCが多いとわかった。」などの意見が出てきました。
実験をして結果が出たら終わりではなく、実験結果をみながら考察することもとても大切ということを教えてもらいました。
最後に先生からビタミンCがなぜ体に必要かを教えてくれました。体にとって重要なものということがわかりましたね。
参加者の感想には「(ビタミンCが多いとわかったので)もっとじゃがいもをたくさん食べようと思った」「ビタミンCのことがよくわかった」などの回答がありました。
家でも手軽にできる実験なので、ぜひほかの液体のビタミンCが多いか少ないかも調べてみてくださいね。