プログラムレポート
歯科衛生士のおしごと プロからまなぶとくべつなおしごとの様子(2023年8月8日開催)
公開日:2023年08月10日
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こどもバザール
8月8日は、静岡市健康づくり推進課の皆様のご協力で、「歯科衛生士のおしごと」を開催しました。
毎年開催している人気のあるおしごとです。
▼昨年開催した際の様子はこちらをご覧ください。
初めに、歯科衛生士のおしごとについて先生からお話を聞きました。
◆歯科衛生士になるためにはどうしたらいいのか?
高校を卒業して、大学や短期大学・専門学校などで勉強を重ね、国家試験を受けて合格した人がなれると学びました。
「歯科衛生士」に将来なってみたい!という方は、いま自分の目の前の勉強もコツコツ頑張ることが大切ですね。
◆歯科衛生士は、どんな場所で活躍しているの?
歯科医院はもちろん、総合病院の口腔外科や、介護施設、保健センターなど、幅広い場所で活躍しているそうです。
「歯科衛生士」という名前を今日知った方もいたかもしれませんが、歯科医院などでお世話になったことがきっとあると思います。
◆どんなお仕事をしているの?
- むし歯や歯周病を防ぐために、フッ素の薬を塗ったり、歯石やプラークを専門的に取り除く仕事
- 歯科医師の診療のサポート
- 健康な歯でいるために、歯の磨き方の指導や食生活などの指導
歯科衛生士は、お口の健康を守るスペシャリストですね!
その後、先生が1枚の画像を見せてくれました。
歯が真っ赤に着色されています。
このみがき残しチェック、やったことがあるよという方も多いのではないでしょうか。
「どのくらい歯みがきをしていないと、ここまで真っ赤になると思う?」と先生がみなさんに質問します。
「1ヶ月!」
「う~ん・・・1週間かな」
「2日くらい?」
など様々な意見が飛び交いました。
気になる正解は、なんと8時間!
寝る前に歯みがきをしないと、朝にはこんなふうに歯が菌でいっぱいになってしまうなんて驚きでしたね。
むし歯菌は、口の中の食べかすを食べて、プラーク(歯垢)をつくります。
プラークは酸性で歯を溶かす力があるので、歯みがきをしないでいると歯が溶け、やがてむし歯になってしまいます。
むし歯を防ぐためにも、しっかりと歯みがきをすることが大切だと学びましたね。
◆歯の模型を磨いてみよう
歯科衛生士になったつもりで、患者さんの歯を磨いてみましょう!
お口の中に手が入るので、清潔な手袋を装着します。
装着したあとは、手袋が汚れないようにあちこち触らないようにね!と先生。
着色された歯の模型を一人ひとつご用意いただきました。
「歯みがきをしていきますよ~」と患者さんに声をかけてから、歯をみがいていきます。
いきなり歯ブラシを口の中に入れられたらびっくりしてしまいますよね。
患者さんの立場になって考えることも教わりました。
目が行き届かないところは、ミラーを使いながらみがいていきます。
どんなところが磨きにくいか、先生がアドバイスしてくれました。
歯と歯の隙間、歯の裏側、歯と歯茎の間・・・確かになかなか色が取れませんでしたね。
仕上げに「フッ化物」を塗りました。
ピンセットを鉛筆を握るように持ち、綿球をつかみます。
「フッ化物」は、むし歯を予防し、歯を強くしてくれます。
むし歯がなくても、定期的に歯科医院でフッ化物を塗ってもらうのは、お口の健康を守るために大切ですね。
キレイになりました!
最後に先生から、お口の健康のために気をつけたいことを教わりました。
- おやつは1日1~2回まで
- 喉が乾いたらお水かお茶を飲もう!
- 夜は仕上げ歯みがきをしてもらおう!
40分間のおしごとでしたが、多くの学びがありましたね。
夏休み真っ只中のみなさん、アイスやジュースやお菓子をたくさん食べたくなると思いますが、今日のことを思い出して気を付けて過ごしていきたいですね。
静岡市健康づくり推進課のみなさん、ありがとうございました。