プログラムレポート
紙版画に挑戦! 講座の様子(2023年5月3日開催)
公開日:2023年05月05日
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しごと・ものづくり講座
5月3日は銅版画作家の武田あずみ先生のご協力で、紙版画づくりの講座を開催しました。
先生は銅版画作家としてご活躍されています。
最初に先生の作品と、銅版画の魅力や特徴について教えてもらいました。
銅版画は銅の板に傷をつけたり、薬品につけて溶かしたり、凹みを作って版を作るそうです。
出来上がった版にインクを刷り込んで、大きなプレス機で圧力をかけて紙にインクを写しとります。
作品と版で、左右が鏡写しのように反対になっていることが分かるでしょうか?
実際に先生が作った銅の版と作品を触らせてもらいました。
銅で出来た版も凸凹していましたが、出来上がった作品のほうにもインクの盛り上がりを感じることが出来ました。
印刷の種類についても教えてもらいました。
素材を削って、残ったでっぱりにインクをつけて写し取る方法を凸版印刷と言います。
消しゴムハンコなどは凸版印刷ですね。
銅版画は、銅板の凹みの部分にインクを詰めて、紙にインクを写し取る方法で作品を作ります。
この方法は凹版印刷と言います。
今日はこの凹版印刷の方法を使って紙の版を作って作品を作ります。
早速、ワークシートに下描きの絵を描いていきましょう!
今回は「母の日のメッセージカード」というテーマで作品作りにチャレンジしました。
「お母さん、いつもどんな感じだったっけ?」「お母さんの好きなものって何だっけ?」
皆さん色々と考えながら下描きをしていきます。
下描きの下に厚紙を貼り付けて、ボールペンで下描きを厚紙に写しとります。
皆さん真剣な表情で下描きや、下描きの写しとりをしていました。
厚紙に下描きの線を写したら、様々な道具を使って加工を施します。
先生が色々な方法を教えてくれました。
皆さんも、紙やすりやニードル、カッターを使って厚紙を加工しました。
上手な加工のコツを先生が教えてくれました。
版が出来たら、印刷までの手順を学びました。
皆さん真剣に先生の手元を見ながらお話を聞いていました。
版が出来た人から順番にインクを版に刷り込んで、余分なインクをしっかりと拭き取ります。
準備が出来たら、早速プレス機で印刷してみましょう!
今回は先生が小型のプレス機を用意してくれました。
プレス機にインクを乗せた版を置きます。
先生が用意してくれた4種類の紙から好きなものを選んで版の上に置きます。
フエルトのカバーをかけてハンドルを回してプレスしていきます。
プレス機のハンドルは、紙と版が挟まってくると重たくなりました。
皆さん頑張ってハンドルを回していましたよ。
プレスが終わったら、カードをめくって出来上がりを見てみましょう。
緊張の一瞬です。
上手に写し取れました!
今回はインクの色を変えて2枚印刷しました。
紙の版画も、銅版画と同じで作品と版が左右反対になっていましたね。皆さん気が付きましたか?
出来上がった人は早速メッセージを描いていました。
母の日のメッセージカード、是非使ってくださいね!