プログラムレポート
4コマ漫画にチャレンジ! 講座の様子(2023年3月31日開催)
公開日:2023年04月01日
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しごと・ものづくり講座
3月31日は漫画クリエイター、イラストレーターの窪田てるみ先生にご協力いただき、4コマ漫画を描く講座を開催しました。
初めに、先生が普段どんなお仕事をされているかのお話がありました。
元々先生はデザインの会社でチラシやポスターに使うイラストを描いたり、デザインをしたりしていたそうです。
2005年からはイラストレーター・デザイナーとして独立し、色々な人の依頼を受けて、漫画入りのチラシやポスター、名刺を作ったり、WEBサイトや冊子で漫画を連載したりしています。
名刺や会社の活動を紹介する漫画を作る時は、長い文章では伝わりにくい内容を、絵とセリフで見た人に伝わりやすくなるように心がけているそうです。
似顔絵を描くお仕事の時は、その人そっくりに描くことも大事ですが、その人がどういう考えで活動しているかも伝わるように、絵を描いているそうです。
様々なお仕事の作品を持ってきてくれました。
洋食店のキャラクターを描いたときはお店の売り上げもすごく上がったという話もしてくれました。
今日はきちんとした絵を描くことはさておき、4つのコマにきちんとお話を入れて、完璧よりも完成を目指して進めていきます。
今日は先生に4コマ漫画の作り方を教えてもらいます。
4コマ漫画の基本的な形を教えてくれました。
上から順番に「起承転結」の4つのコマを作って、お話を考えてみようというわけですね。
- 起は状況説明です。誰がどこで何をしているかを描きます。
- 承は起を受けて続きの動きです。
- 転のコマでは、承を受けて大きな変化や驚きを描きます。
- 4コマ目は結のコマです。お話のオチを描いて、読んでいる人をほっこりさせたり、驚かせたりと色々な結末を描いてみましょう。
先生が作った4コマ漫画を1コマずつ分解して解説してもらいました。
先生はこの起承転結の流れを、簡単に「ホップステップジャンプでオチる!」という形でも教えてくれました。
スムーズな流れと、しっかりとした結末を表現できると良いですね。
先生が配ってくれたワークシートを使って、お話をまとめてみましょう。
右側に、お話の流れ(プロット)を文章で書いていきます。
もし、お話を作るのに困ったときは、「失敗したこと」や「あるあるなこと」、「意外だったこと」や「笑っちゃったこと」などをネタにしてみるのもいいですねとコツを教えてくれました。
文章でプロットをまとめることができたら、隣のコマに絵で描いていきます。
4コマ漫画を作るためには、以下の4点に注意して描きます。
- 吹き出しを描いてセリフを書く
- どこに誰がいるか描く
- どこでの出来事なのか分かるように背景を描く
- 集中線などの効果線を入れるか考える
さらに、読みやすくするためには、読む人の視線の動きを考えるといいそうです。
セリフが縦書きの場合は、コマに対して上から下、右から左に向かってセリフが書いてあると読みやすいですよね。
セリフを見て、キャラクタを見て、背景を見ると自然と状況が分かるようにすると読みやすい漫画になります。
でも、セリフで全部説明すると面白さが少なくなってしまうので、以下の4つのポイントを気に掛けると、もっと読みやすくて面白い漫画になることを先生が教えてくれました。
- セリフは少なく
- 状況をなるべく絵で表現
- 表情で感情を伝える
- テンポよく展開
文章から、ラフな絵でイメージをつかんだら、原稿用紙に清書をします。
実際に紙で漫画を描くときによく使われているケント紙に先生が枠を用意してくれました。
皆さん真剣に考えながら、作品を作っていました。
出来上がった4コマ漫画を先生に見てもらう参加者もいましたよ。
みんなで見せ合ってみました。
他の人に見てもらうことで、違う面白さが見つかったり、楽しんで読んでもらう様子を見たりすると、新しい発見があって面白いですね。
4コマ漫画に出来ることは、毎日の日常の中にたくさんあります。
皆さんも、毎日の出来事に面白いことや驚きを見つけて、4コマ漫画にしてみましょう!