プログラムレポート
ヴォーリズ建築見学ツアー! 館外講座の様子(2023年3月20日開催)
公開日:2023年03月21日
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しごと・ものづくり講座
3月20日は、榎戸真弓先生と森田拓子先生にご協力いただき、ヴォーリズ建築見学ツアーを開催しました。
静岡英和女学院旧宣教師館は、1950年にカナダより派遣される女性宣教師のための寄宿舎として建てられました。
宣教師館として使用されたのは16年間でその後は、校長住宅、外国人教師の住宅として使用され、その後一般住宅となり、現在は榎戸先生のご自宅となっています。
今回は、ヴォーリズ建築の魅力に触れながら、洋館を取り巻く歴史や文化を一緒に学んでいきます。
静岡市内でウィリアム・メレル・ヴォーリズが設計した建築を見ることができるのは、静岡英和女学院旧宣教師館と旧マッケンジー住宅のみです。
ヴォーリズ建築特有のスパニッシュ様式と和風素材を取り入れた洋館は、まるで私たちを非日常に導いてくれているようでした。
当時は洋館が非常に珍しかったため、町並みに溶け込むように、窓を引き違いにしたり、和の要素を取り入れたりと様々な工夫が施されています。
ここは、宣教師が学生に英語を教えたり、ティーパーティを開催するなど社交の場としてみんなが集まれる場所になっていたそうです。
今回は特別に、当時のレシピを再現した、ピーナッツバタークッキーと紅茶をいただきました。
優雅な気分に浸ってしましますね。
榎戸先生から、ヴォーリズ建築の特徴の一つに「実用的な設計がされている」ことを教えていただきました。
南面には大きな窓を設置した台所があり、南東には食卓コーナーがあります。
部屋中に太陽の光がたっぷり入り、冬は暖かく、夏は涼しい工夫がされているそうですよ。
続いて、静岡英和女学院中学校・高等学校の礼拝堂を見学します。
こちらは一粒社ヴォーリズ建築事務所が旧礼拝堂のイメージを踏襲して建替えた礼拝堂です。
落ち着いた雰囲気に加えて、ステンドグラスから差し込む光がとても美しいですね。
隅々までじっくりと見学します。
西洋と日本の建築様式が巧みに取り入れられ、かつ風情ある町並みと調和している点についてじっくりと学び、感じることができました。
貴重な体験をありがとうございました。