プログラムレポート
未来のクルマを知ろう! 館外講座の様子(2023年3月5日開催)
公開日:2023年03月06日
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しごと・ものづくり講座
3月5日はコスモ石油フレンドリー清水SSにて、フジ物産株式会社エネルギー事業部の皆様にご協力いただき、「クルマの講座」を開催しました。
「フジ物産株式会社という名前を聞いたことがある方はいますか?」とざっきー先生がみんなへ質問。
「テレビで観たことがあるよ!」「マークをみたことがある!」など知っている方もいらっしゃいました。
フジ物産株式会社は、海上の石油や漁業用餌料、冷凍水食品などの販売、ガソリンスタンドを中心とする陸上の石油販売、鰻の養殖から加工販売、太陽光・風力発電事業及びシステム販売と、幅広く展開している商社です。
「『つなぐくん』を知ってる方はいますか?」の質問に対しては、親御さんも含め、かなりな割合で皆さん知っていましたね。
清水港で水揚げされるマグロを題材に制作した絵本で、地域活性化事業「TUNA-GO!しみず」として、清水区の幼稚園やこども園、図書館・病院などに寄贈しています。
その他、静岡県内のスポーツチームのスポンサーをしていて、地域を盛り上げる為に幅広い活動をしている会社です。
今回は、エネルギー事業部の皆さんから、ガソリン車やハイブリッド車(HEV)、電気自動車(EV)、水素自動車の違いを学び、環境問題について一緒に考えました。
はじめに車の歴史についてです。
自動車の誕生は1769年、フランスで発明された、蒸気の動力で動く「蒸気三輪自動車」が起源とされています。
その後、進化を遂げ、1876年、現在のガソリンエンジンの起源となる、4サイクルエンジンが完成します。
自動車の量産が行われるようになると、広く一般の方々が使用できるようになります。
そして、ガソリン車からハイブリッド車、電気自動車、水素車など、様々な車が開発されていきます。
車の歴史を学んだところで、実際に見てみましょう!
最初はガソリン車です。
ボンネットをあけると、エンジンを搭載するためのエンジンルームがあります。
エンジンの中では、ガソリンが小さな爆発を何回も何回もくりかえしながら、自動車を動かしています。
エンジンの中でガソリンが何度も爆発すると、ピストンの上下運動が起こり、この動きからタイヤを回す動きに変えます。
車体をあげて、車の下をのぞいてみます。
「この車はFF?FR?」「この部分はどんな働きをするの?」「これってどんな効果があるの?」子どもたちからスギちゃん先生に質問が飛びます。
続いて、ハイブリッド車です。
ハイブリッド車(HEV)は電気で動くモーターとガソリンで動くエンジンを掛け合わせて走る車です。
ハイブリッド車(HEV)はHybrid Electric Vehicleの略でHVと呼ばれることもあります。
ボンネットフード下にはガソリンで動かす部分と電気で動かすモーターが入っています。
メインはエンジンの力で走行し、負荷が大きくなる加速時に補助的にモーターを使います。
「プリウスの特許数はどのくらいあると思う?」とスギちゃん先生からみんなに質問。
「20かな?」「200から300ぐらい?」「もっとあるのかな」と皆さん、想像がつかない様子でした。
正解は、32,000ほどだそうです。
膨大な数ですね。
「プリウスなどハイブリッド車(HEV)に関する特許を無償で提供する」と発表し特許公開をしました。
無償提供期限は2030年末だそうです。
「ハイブリッドトランアクスル(電気で動くモーター)」を特別に見せていただきました。
こちらのモーターには、強力な磁力を持つ高性能磁石(ネオジム磁石)が使用されています。どのくらい強力なのか引っ張ってみます。
ものすごいパワーです。
やっとの思いで抜けました。
続いて電気自動車です。
電気自動車(EV)はElectric Vehicleの略で、電気の力で動くモーターのみを使って走る車です。
二酸化炭素の排出がなく環境にも非常に優しい車です。
旧式・新式の日産リーフを見せてもらいます。
こちらは、蓄電池としても利用できるV2H対応車です。
パワームーバーを使って、車から各家電への給電が可能になります。
地震や災害の心配が多い日本では、「走る蓄電池」として需要が高いですね。
最後は、こちら。
テスラのボンネットを開けてみると中には何もありません。
後ろを開けてみても何もありません。
車体をあげ、ボディの下をのぞいてみます。
車を動かすための必要な機器は全てこちらに搭載されています。
すべてにおいてすっきりしています。マフラーもありません。
続いて車の中に入ってみます。
内部も非常にすっきりしています。
大半の操作はモニターで行います。
乗ったことが無い車にどきどきしながらも皆さん楽しそうです。
2035年にはガソリンを燃料とする自動車の新車販売は日本ではできなくなります。
ガソリン車、電気自動車、水素自動車を日常的に使用するとなると良い点もあれば不便だと感じる点も多々あります。
環境に配慮しながらも、日常を豊かにしてくれる車を選びたいですね。
フジ物産エネルギー事業部の皆様、貴重な機会をありがとうございました。