プログラムレポート
放射線について学ぼう 講座の様子(2022年8月20日開催)
公開日:2022年08月20日
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しごと・ものづくり講座
8月20日は静岡エネルギー・環境懇談会と静岡大学の矢永誠人先生にご協力いただき、親子で放射線について学ぶ講座を開催しました。
「『放射線』という言葉を聞いたことがありますか。」と矢永先生が参加者に質問します。
「病院で聞いたことがある」
「表示を見たことがある」
「実際にレントゲンを撮ってもらったことがある」
という方がほとんどでした。
では、レントゲンでなぜ体の中が見えるのでしょうか。
今から120年前にドイツ人のレントゲンが実験中に目には見えない不思議な光の存在に気づいたことがレントゲンによるエックス線の発見です。
装置を黒い紙でおおったのに、光が当たったときのように蛍光板が光り、そこへ手をかざすと骨と指輪だけの写真が撮れたそうです。
この不思議な光の正体が「エックス線」です。
レントゲン写真では、エックス線を写す専用のフィルムがかべに当たり、エックス線が当たると黒く、当たらない部分は白く写ります。
それでレントゲン写真は歯や骨は白っぽく、筋肉などは黒くなっているのだと分かりますね。
放射線は、病院のエックス線装置のような機械から出るものだけではなく、地面の中から出ていることも教えてもらいました。
放射線の種類や透過力について色々学ぶことが出来ましたね。
後半は、霧箱を作って放射線を観察する実験を行いました。
放射線源が入ったシャーレの蓋をあけて、内側にスポンジをセットします。
そこにアルコールをたらします。
蓋をしめて、ドライアイスの上にシャーレを乗せます。
放射線の通り道にできたこの「アルコールの霧」に光をあてると「放射線の通り道」が飛行機雲のように見えます。
白くて細い線が見えますね。
今回の実験で使用した簡易霧箱キットを使えば、お家でも簡単に実験をしていただけます。
親子で楽しく放射線について学ぶことができました。
また、夏休みの自由研究にも最適な講座でしたね。
先生方、ありがとうございました。
次回開催もおたのしみに!