プログラムレポート
青島プラモデル講座 講座の様子(2021年10月10日開催)
公開日:2021年10月28日
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しごと・ものづくり講座
10月10日は、株式会社青島文化教材社様にご協力いただき、プラモデルの講座を開催しました。
午前中は小学校1~3年生親子向け、午後は小学校4年生~6年生向けの講座を開催しました。
株式会社青島文化教材社はま・あ・るの近くに流れる巴川のずっと上流の浅畑川の近くにあります。
静岡の模型産業の歴史は西暦1605年、徳川家康が駿府城に拠点を移し、所謂「大御所政治」を始めるころから始まります。
当時、駿府城や浅間神社、久能山東照宮などを作るために全国から腕利きの職人さんが集められました。
職人さんたちは神社や街を作ったり、生活用品として漆器や下駄、竹細工やひな人形を作りました。
漆器の技術で、山で働く人たちのお弁当箱(井川メンパ)なども作られるようになったといわれています。
これらは現代まで、静岡の伝統工芸として続いています。
青島文化教材社では伝統的な木工技術を用いて、木端材を使って学校用の模型教材、模型飛行機を作っていたそうです。
そこに、1936年イギリスでプラモデルが誕生し、1958年には日本で初めてのプラモデルが誕生します。
また、静岡には精密な木工工芸の技術の他に、模型産業が栄える地の利がありました。
- 巴川や安倍川をはじめ、たくさんの川があり、機械の冷却や製品の洗浄に使える。
- 漁港が近く、缶詰などの産業機械を作る会社がたくさんある。
- 缶詰のラベルなどを刷る、印刷会社がたくさんある。
などです。
歴史的な要因や、土地の形、そこでもともと栄えていた産業など様々な要因が合わさって、静岡は全国の模型の90%を作る「世界の模型首都」になったそうです。
とても勉強になりましたね。
プラモデルができるまでの動画も見せてもらいました。
色々な人が関わって、色々な機械を使って作っていることがとても良く分かりました。
さて、静岡と模型の深いつながりが分かったところで、模型作りにチャレンジです。
今回は青島文化教材社の「ザ・スナップキット」シリーズの中から「スズキ ジムニー ブリスクブルーメタリック 1/32」に挑戦しました。
プラモデル作りを始める前に、堀田先生からニッパーの使い方について説明がありました。
正しい使い方で道具を使うことが、作品をきれいに作るコツです。
早速、箱を開けて、説明書を見ながらパーツにシールを貼っていきます。
「ザ・スナップキット」は塗装をあまりしないで細かいところまでしっかり作ることができるシリーズです。
そのためにこだわりのシールがたくさん入っていたり、ボディやホイールや、本体がそれぞれ別の色のプラスチックで作られていたりします。
特にボディーの色は本物の色に近くなるようにこだわって作られています。
もちろん、シールは貼っても貼らなくても自由なのですが、皆さん頑張ってシールを貼っていました。
ピンセットを使って細かいところまでシールを貼っていきます。
ライトやミラー、スピードメーターなど、細かいシールを貼ることで、車の細部まで表現できるので、完成した時にリアルさが変わります。
パーツを切り出すときはニッパーを使います。
ニッパーの向きに気をつけながらパーツを切ることで、きれいにパーツを切り出すことができます。
やすりを使って飛び出ているところを削っている参加者もいましたよ。
自分だけのプラモデルなので、こだわりたいところはとことんこだわりましょう。
難しいところは先生に教えてもらいながら作りました。
出来上がって時間が余った参加者の皆さんには「水デカール」を貼る体験もしてもらいました。
好きなナンバーや絵柄をみつけて、はさみで切りだし、水にしばらくつけて本体に優しく乗せて台紙をずらします。
残った水気を吸い取ったら、水デカール貼りの出来上がりです。
皆さん思い思いの飾りつけを水デカールでしていました。
皆さん、「ザ・スナップキット」はいかがだったでしょうか?
他の作品にも是非チャレンジしてみて下さいね!