プログラムレポート
水族館のバックヤード探検に行ってみよう! 館外講座の様子(2017年6月24日開催)
公開日:2017年06月24日
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しごと・ものづくり講座
本日は、東海大学海洋科学博物館のバックヤードを探検する館外講座が開催されました。
当初親子で10組20名の予定だったのですが、あまりにも申し込み数が多かったため、急遽20組40名に増員を致しました。
普段入ることのできない水族館の裏側はいったいどうなっているのでしょうか。
さあ、探検開始!
まずは一番大きな大水槽(海洋水槽)を上から見せてもらいました。とっても大きな水槽ですね。
中にはサメやエイなど様々な海の生物が展示されています。
サメが小さな魚を襲わないように、おなかが空く前に食事をあげるようにしているそうです。
まあるんも大迫力の水槽にびっくりです。
大水槽の近くには、大型のお魚を運ぶための大きなクレーンがついています。
慎重に運ばないと、魚が飛び出てケガをしてしまうそうです。
続いて、大水槽とは別に個別で沢山展示されている水槽の裏側を探検しました。
光の関係で、こちらに人がいても、展示側からはこちらの姿は見えないそうです。
展示されている生物だけでなく、予備の水槽に沢山の生き物が飼育されていました。
続いて先生に、魚にあげる餌を見せてもらいました。
生き物の種類や大きさに合わせて最適な餌をあげないといけないそうです。
なんと、スーパーで売られているカットワカメも重要な餌の一つだそうです。
近所で売られている物も魚の餌になっているんですね。
展示コーナーの裏側を探検した後は、深層部にあるポンプ室を探検しました。
先生に水槽のお水がどのようにして再利用されているのかを教えてもらいました。
大きなろ過装置等がたくさんあって、大迫力でしたね。
屋外に出て、先ほどお水の循環システムの中で出てきたお水をくみ上げて、処理する装置を見にいきます。
ただ海水を入れればいいわけではなく、様々な処理をしてようやく使えるようになるんですね。
先ほど見せてもらった餌を保管してある冷凍庫です。
こちらの水族館では、そこまで大型の生物がいないので、他の水族館と比べるとかなり小型の倉庫を使っているそうです。
イルカ等を展示しているところでは、ここの何倍もあるような大きな冷凍庫が必要だと教えてくれました。
冷凍庫は餌以外にも、標本の保管等に使うそうですが、物が大きくて入りきらない時は、民間のマグロ用冷凍庫を借りることもあるそうです。
続いて、貴重な標本が保管されている建物を探検しました。
ここには珍しい海の生き物の標本が大切に保管されているそうです。
先生が駿河湾で取れたサメの歯の標本を見せてくれました。
触ると手が切れてしまうのでとても危ないそうです。
サメの歯は何度も生え変わるそうで、なんと今生えている歯のすぐ横に予備の歯がいくつもスタンバイしている状態になっています。
これをじっくり見れるのは標本ならではですね。
次に飼育実験室を見せてもらいました。
ここは、育てるのが難しい生物などを、どうやったらうまく育てられるのか研究している場所だそうです。
東海大学海洋科学博物館は、日本ではじめてクマノミの繁殖に成功した水族館だそうです。
繁殖魚の研究棟には、色々な種類のクマノミが育てられていました。
なんとクマノミは2匹のメスを同じ水槽に入れておくと、片方がオスに性転換して繁殖するそうです。
他にも同じように性転換するお魚はいるそうですが、とても不思議ですね。
最後に、先生に質問タイム。
将来の魚博士たちから質問攻めです。
今日は、普段入ることのできない場所に行けて、とても貴重な体験ができました。
普通に水族館に行くのもいいけれど、別の視点から見てみると、また新しい発見があると思います。
まあるでは今後も様々な館外講座を企画していきます。
今後の予定については、まあるんダ(情報誌)やホームページをチェックしてみてください。