昨日は、マインクラフトを使って大きな建造物を作る講座が開催されました。

本物の建造物を作る時もそうですが、一人で大きな建物を建てることはできないので、何人かで強力して建築を進めていきます。

建築するにあたって、皆できちんと情報共有しながら仕事を進めていくためには、設計図が必要です。

誰が作っても同じ建物を建てられるように、まずは皆で強力して設計図を作ります。

方眼紙を使って、正面・上・横から見たときの建物を図面にしていきます。

図面には窓やドア、材質など細かい部分も入れていきます。

図面が出来上がったところで作業開始です。マインクラフトの世界にチームで入って、一つの建造物を作っていきます。

操作に慣れていない子は、詳しい子に教えてもらいながら、手分けして建築を進めます。

チームで建築を進めていく上で大切なのは、マインクラフトの操作が上手かどうかではなく、チーム力です。

リーダーを決めるチームもあれば、それぞれで場所を決めて分業するチームもあり、それぞれで工夫をしていましたね。

チームによってはコミュニケーションがうまくいかずに仲間割れしてしまったりすることもしばしばです。

この講座では、チームで仕事をすすめることの楽しさと同時に難しさも体験してもらいたいと思っています。

このため、仲良しの子同士は別々のチームに分けます。初めて出会う子とチームを組むことが重要です。

また、学校のようにうまくいかないチームに対して、仲良くするように指導したり、崩壊してしまったチームを再編成するような恣意的な操作はなるべくしないようにしています。

うまくいかない事にぶつかった時に、どうするべきかを自分たちで考えるのが重要です。

およそ建築作業は１時間程度でしたが、それぞれ設計したとおりに建築物ができあがりました。

毎回うまくいかないチームを見ていると、共通しているのはみんな「相手を変えようと必死になっていること」です。

北風と太陽の話のように、特に短時間で相手を自分の思い通りに変えるのは非常に難しいと思います。

実体験してくれたと思いますが、気に入らない子にどんなに言いたいことを言っても、火に油を注ぐだけです。

そういう時は少し視点を変えてみて、自分が変わってみてはどうでしょうか。きっと相手を変えるよりは簡単だと思います。

（相手の何もかもを許してあげようという意味ではありませんよ）