プログラムレポート
理容師に挑戦!ヘアカット&顔そりをしてみよう講座の様子(2019年3月25日開催)
公開日:2019年03月28日
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しごと・ものづくり講座
3月25日は静岡県理容師組合青年部の協力による、理容師のおしごと体験ができる講座を開催しました。
実際に理容師として働いている12名の方が講師に来てくれました。
最初に理容師とはどんな仕事をする人で、どのように資格を取るのかということを教えていただきました。
理容師と美容師、似ているようで違う資格が必要ということ、活躍の場がいろいろあることもわかりました。
江戸時代の武士のちょんまげの話や理容師の世界大会に挑戦した方のお話など、普段なかなか聞けない貴重なお話を聞くことができました。
理容師についての理解が深まったところで、顔そり体験を行いました。本物の人間の顔を剃ることはできませんので、先生方が準備してくれた風船を使います。
カミソリは普段理容師さんが職場で使っている本物の道具を使わせてもらいました。安全の為、刃は外した状態で使いました。
シェービングクリームを専用の筆でそっと風船にのせていきます。
泡でいっぱいになったら、剃り残しがないように丁寧に泡をとっていきます。
初めて使う子がほとんどでしたが、泡をきれいに取ることができていました。
続いて、カットの体験です。カットも本物の人間の髪は切れないので、練習用のウィッグを使用しました。
使用するハサミは、普段理容師の先生方が愛用しているプロ仕様のものです。
軽い力で切れるよう研ぎ澄まされているので、誤った使い方をすればケガをする可能性もあります。
工作用のハサミとは重さも持ち方も使う角度も違うので、ハサミの持ち方や姿勢もしっかり教えていただきました。
最初はまっすぐに髪を切りそろえました。まっすぐがなかなか難しいというのがよくわかりました。
たくさんの髪を一気に切らず、少しずつ切り進めます。長さが違ってしまわないように確認しながらカットしていきました。
最初は言われるがままにハサミを動かすのがやっとでしたが、だんだん切り進めていくうちに、自分で見る角度を変えて切り具合を確認したり、一度前から長さを確認したりと考えながら切っていく様子が見られるようになりました。
次にもう少し短めのウィッグを使って、バリカンやレザーを使って切る体験をしました。
バリカンは、家庭用のものを見たり触ったことがある子がいたかもしれませんが、今回のものはプロ仕様ですので全員がはじめて扱う道具でした。
重さもあるので、こちらも使い方を一から教えていただきました。
小さいバリカンで稲妻や星を描く技も見せてもらい、挑戦している子もいました。
その後、すきバサミを使って髪に動きを出し、最後はワックスを使って整えました。
自分の好きな髪形にできたので、個性豊かな作品が完成していました。
本格的なおしごと体験で理容師の仕事のことがよくわかったのではないかと思います。
参加者のアンケートには、「とこやさんになってみたいとおもった」という感想や、「いままで切る人のことなんて考えたことがなかったけどこんなに難しいことをしてるというのがわかった。これから髪を切ってもらうときはは切る人のことを考えたいです」というコメントもありました。
プロの仕事を教えてくれた理容師のみなさま、ご協力ありがとうございました。