プログラムレポート
目指せ未来の競輪選手!静岡けいりん見学ツアー 講座の様子(2018年11月17日開催)
公開日:2018年11月20日
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しごと・ものづくり講座
11月17日に、静岡けいりんのご協力で、競輪場の見学ツアーが開催されました。
ま・あ・るでは初めて開催となる講座です。
当日はとても良い天気になり、絶好の見学日和になりましたね。
今回は競輪場の見学だけではなく、競輪選手という職業にスポットを当てていきます。
この講座の為に、特別にプロの競輪選手の方々に来て頂きました。
・黒田直記選手(日本競輪選手会静岡支部長)
・大沼孝行選手
・吉元大生選手
今日はプロの方々に、競輪選手の事や競輪場の事を教えて頂きます。
まずは、吉元選手に競輪選手がどれくらいのスピードで走るのかを実際に見せて頂きました。
風の抵抗を減らすために、バイクで先導してスタートし、途中から自転車だけになります。
1周400mのコースを4周してもらいましたが、最高で70キロ近いスピードがでるそうです。
(今回は、オリンピック競技で使う自転車で走ってもらいました。)
人間の力でこんなに早く走れるんですね。
続いて、選手の方が実際に使っている自転車を見せてもらいました。
今回は競輪用の自転車とオリンピック競技用の自転車を両方見る事ができました。
なんとオリンピック競技用の自転車は150万円以上するそうです。
自転車を実際に持たせてもらいました。
すごく軽くて驚きました。普通の自転車屋さんではまず見ない自転車なので、とても貴重な体験です。
先導するバイクには、自転車がぶつかっても大丈夫なようにローラーが取り付けられていました。
続いて、競輪選手が走るバンクを体験します。
スキージャンプと同じくらいの傾斜があるそうで、立っているのもやっとです。
これだけの坂を自転車で走っているのだから、すごいですね。
落車してしまうと大怪我してしまう理由もわかります。
次に、レースが残り1周半になると鳴るジャンを特別に打たせてもらいました。
思ったよりも小ぶりな鐘ですが、大きな音がしてびっくりしましたね。
沢山のお客さんが入っていると、すごく大きな音でも聞こえないそうです。
続いて、選手の方々が用意してくれた普通の自転車で、特別にコースを走らせてもらいました。
普通の自転車でバンクに乗るのはなかなか勇気がいります。
天気が良いのでとても気持ち良さそうです。
お父さんたちは、競輪用の自転車に跨らせてもらいました。
すごく椅子が高い位置にあるので、普通の自転車のようには乗りこめません。
続いて、選手たちの乗る自転車の検査を行う検車場へ向かいました。
ここで検査に合格した自転車は合格シールが貼られて、レースに出られるそうです。
ここにはローラーの上で自転車を走らせる事ができる装置が設置されています。
選手の人たちは簡単そうにやっていますが、実際に乗らせてもらうと、まっすぐバランスをとるだけでも難しかったですね。
競輪選手が装着するプロテクターも着てみました。
これだけの装備をしても、落車すると骨折してしまうそうです。
選手の太ももも触らせてもらいました。
女の人の腹囲くらいある太ももはすごかったですね。
続いて、同じ建物の上にある選手が寝泊まりする宿舎の食堂を見せてもらいました。
選手は四人部屋で、外部との連絡手段を一切持たない状態で、開催期間中は缶詰にされるそうです。
八百長などを防ぐためには仕方ないのかもしれません。
選手の寝泊まりしているところは思ったよりも狭かったですね。
賭け事を連想させるトランプなどを持ち込みできないそうなので、TVやDVDを見て過ごす事が多いそうです。
地方に行っても宿舎から出れないため、ほとんど観光はした事がないそうです。
競輪選手の大変なところの一つですね。
競輪で出た利益は公共の建物を作ったりと、私たちの身の回りに役立てられているそうです。
今日は、普通はできないような経験をたくさんさせて頂いて、本当に勉強になりました。
競輪場では初心者向けの専用スタンドもあり、お子様と一緒に楽しめる工夫がされています。興味のある方は、ぜひまた足を運んでみてください。
オリンピックでも採用されている競技なので、東京五輪も楽しみです。みんなで応援しましょう。
次回開催をお楽しみに。