プログラムレポート
治水の仕組みを知ろう!長島ダムの内部に潜入 講座の様子(2018年10月14日開催)
公開日:2018年10月15日
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しごと・ものづくり講座
昨日は、ま・あ・るでは初となるダム見学の講座が開催されました。
国土交通省が管理している長島ダムの中を見せていただきます。
まずは、ダムで働いている方から、長島ダムがどのような目的で作られたのか、ダムの構造がどうなっているのかを説明してもらいました。
長島ダムは治水と利水の両方の目的で作られた多目的ダムであることがわかりました。
前回の台風の際も、ダムがお水の量を調整していたおかげで、下流が洪水になるようなことはありませんでした。
続いて、ダムで働いている方が、どんなお仕事をしているのか、どうしたらダムで働けるのかを教えてもらいました。
長島ダムは10人の方が働いているそうですが、みなさん災害時は24時間体制でダムを管理しないとならないそうです。
ダムは山の中にあるため、遠いところから通っている方もいるそうで、なかなか大変なお仕事です。
ダムはメンテナンスが欠かせませんから、日々色々なところを直したり、点検をしたりしているそうです。
長島ダムのお水のゲートはこの大きな扇状の部品でせき止められているそうです。この部品を動かしてお水の量を調整しているんですね。
一通り説明が終わったら、いよいよダムの内部に入っていきます。
ダムの中はコンクリートで固められていて、狭い通路が永遠と続いていました。
配線も沢山繋がってましたね。まずは水面より高い2階を進んでいきました。
ここからエレベーターに乗って、水面よりも低い1階へ降りていきます。
1階にはゲートを開け締めするための油圧で動く大きな機械がありました。
ここから長いシャフトがゲートに繋がっています。
ゲートを見るために、更に深く降りていきます。
とても急な階段を降りていくと、先程の機械から繋がった先に赤いゲートが見えました。
この装置を隔てて向こう側はお水です。
お水が漏れたりしていないか、定期的に点検をしないとならないそうです。
点検の場合は予備のゲートを使うそうですが、それでもこの下に降りるのは緊張しますね。
再び1階に戻り、次はダムから放水されている様子を見学しました。
左右に空いた穴から、何トンというお水が放水されていました。
溜まったお水の量を見ながら、下流に流す水の量を随時コントロールしているんですね。
ダムの上部には緊急用の放水ゲートがついています。
ダムができてから、このゲートが使われたことはないそうです。ここを開かないとならない時が来ないといいですね。
ダムの内部を一通り見たら、最後にダムの上部からダムの様子を見てみます。
当たり前ですが、ダムはとても高いので、下を見るのは結構怖いです。
ダム湖は、流木などが入り込まないようにネットがしてあります。
砂やゴミが沢山詰まってしまうとダムが使えなくなってしまうため、定期的な清掃は欠かせません。
ダムの管理所の隣の建物にはボートが格納されていて、ここからダムまで降りれるようになっているそうです。
水を貯めているだけに見えるダムですが、裏側では人間がメンテナンスをし続けないとならない事がよくわかりました。
なかなかこういった巨大な建造物の深部に入る機会はないので、とても貴重な経験ができました。
場所によって色々な目的で、色々な形状のダムがありますので、今回興味を持った方は、他のダムにも足を運んでみてはいかがでしょうか。
ま・あ・るの館外講座では、今後も色々な場所、色々なお仕事を取り上げていきたいと思います。
次回開催をお楽しみに。