プログラムレポート
職人の技にふれよう 銅板ヘラ出し体験!ピカピカの板にうかびあがる絵 講座の様子(2018年4月15日開催)
公開日:2018年04月16日
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しごと・ものづくり講座
昨日は、清水職業訓練協会・静岡板金工業組合清水支部さんのご協力で、板金の技術を使った銅板ヘラ出し体験の講座が開催されました。
今回は小学生対象に、午後2回開催をしました。
先生方が考案してくれたやり方で、小学生でも本格的な体験ができるようになってます。
まずは、たくさんある絵の中から、今回自分が作りたい作品の下絵を選びます。
下絵が決まったら、絵を銅板に写す作業をしていきます。
カーボンペーパーを挟んで上からボールペンでなぞり、絵を写します。
きちんと転写しないと次の作業に移れないので、きちんと絵が写っているかを度々確認しました。
絵を写し終わったら、銅板に転写された線の上から、力を入れてボールペンで跡をつけていきます。
弱い力で押しても線がつかないため、強い力を加えながら線をなぞっていきます。
線が引けたら、今度は形を浮き出させるために、色々な形のヘラを使って線の内側をこすっていきます。
細かい部分を押す時は、小さなヘラ先を使います。大きな面は丸いものや太い物をつかって作業しました。
自分の出したい形状に応じて、先を使い分けるのが大事です。
力を入れてこすり続けると、徐々に絵が浮かび上がってきて、立体的になっていきます。
平らな部分と丸い部分のメリハリをつけることで、より浮き上がって見えるようになります。
とても根気のいる作業です。手が痛くなるくらい、長時間作業しないとなりません。
絵が完全にうかびあがったら、先生に四隅を整えてもらって、研磨剤で表面を磨きだします。
磨きが終わると顔が映るくらいピカピカになります。
このままだと酸化してすぐに元に戻ってしまうため、紐を取り付けしてスプレーでクリア塗装をしました。
完全に塗料が乾いたら完成です。
絵が立体的に浮き出てとてもきれいですね。
職人さんたちの技術を学ぶことができて、本当に貴重な体験となりました。
板金の講座は来年も開催する予定です。
ぜひまた銅板ヘラ出しに挑戦してみてください。