プログラムレポート
こどもONLYバザール ふりかえり:バザール日記(2018年2月24日開催)
公開日:2018年03月27日
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こどもバザール
こどもONLYバザールのその後をお伝えします。
2月24日。
まずは、実行委員メンバーだけでふりかえりをしました。
①こどもONLYバザールの活動を始める前に『こどもONLYバザールを終えたときを想像して書く』という作業をしていました。全てを終えた今、何を思うのか。率直な感想を書いてもらい、こどもONLYバザールの活動を始める前の自分が考えていたものと比べてみました。(動画はこちら)
始まる前に考えていたことと、逆になったメンバーも
始まる前に考えていたことと、近い感想になったメンバーも
始まる前に考えていたことよりも、ずっとずっとものすごくよい感想になったメンバーも
どのメンバーも、始まる前と終わった後を比較すると、より具体的に物事をとらえた感想になっていました。
想像できていた部分、想像に近づけようとした部分、そして想像しきれなかった部分。
そういったことが見えてきているのではないかと思います。
一部紹介します。
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【始める前】
・やりきった。成功した。外国にもま・あ・るをつくる!大人スタッフがいなくても平気。
【終わって】
・大人スタッフがいなくても同じだと思っていたけれど、いないと大変だった。だけど、自分の与えられた仕事を精一杯頑張れたので、達成感がすごい。
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【始める前】
・お客さんがたくさん来た!不安だったけど、やりきった!達成感!つかれたけど、楽しかった。
【終わって】
・お客さんがたくさん来たので、社員さんの対応が行き届かないことがあった。お客さんが喜んでくれたのがよかった。達成感をすごく感じた。大人スタッフの大切さを知った。
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【始める前】
・大人スタッフはすごい!と思った。大人スタッフがどれだけ必要なのかわかった。これから、大人がいなくてもできるバザールにする。
【終わって】
・こどもだけでバザールができて楽しかった。仲間(友だち)と協力することができた。大人の大切さがわかった。大人に頼らず、まず自分で考えるようになった。
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【始める前】
・実行委員をやってよかった。すっきり!やろうと思えばなんでもできるんだな。みんなでやれてよかった。こどもONLYバザールを成功させようとする気持ちをみんなが持つことができたからだ。
【終わって】
・ONLY実行委員と参加店長との熱意の温度差があった。こどもだけって難しい。このままのレベルだと、大人がいないとできない。スカっとした。実行委員をこのメンバーでやってよかった。いろいろ失敗もあったけど、精一杯やったから悔いはない。自分たちで解決していく楽しさをしった。
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【始める前】
・大人スタッフのいるま・あ・るだけど、こどもだけでもできる!とわかって、本当のこどもバザールを知れた。またやりたいし、続けてほしい!
【終わって】
・大人スタッフの努力があってのま・あ・るなんだな、と実感した。だけど、実行委員のみんなで考えて乗り越えることができてよかった。達成感はあります。がんばってよかった。
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②『こどもONLYバザールがもう1日、つまり3日目があったらどうしたいですか?』
この問いに対して、理想の役割分担表をつくり、自由に回答を書いてもらいました。
■ハローワークをきたえて、気合を入れ直す。
■実行委員で朝円陣を組む。
■準備期間に気付かなかったところの反省をいかしたい。
■方向性を考え直す。急遽こども会議をする。
■もう1日はやりたくない。やり切った!
等々、いろいろな意見が出ました。役割分担は、改善案としてどのメンバーも似通った案を出していました。
それぞれが、現実と向き合ったことがよくわかりました。
③最後に
Keep=やってよかったこと。これからも続けたいこと。
Problem=問題だと思うこと。やめたほうがいいこと。
KeepとProblemにあがった意見を含めて、
Try=改善して再挑戦すること。今後試したいこと。
こちらを考えました。
■Keep=やってよかったこと。これからも続けたいこと。
・おこづかい500まある
・大人スタッフに感謝の気持ちをもてる。
・インカム
・笑顔の木
・動画上映のスタンプラリー。 など
■Problem=問題だと思うこと。やめたほうがいいこと。
・食品サンプルで在庫が少なかったこと。
・動画上映の担当人数とダンサーのしごとの担当。
・ハローワークをベテラン店長にするべきだった。
・材料がなくなった。
・休憩スペースの管理。 など
■Try=改善して再挑戦すること。今後試したいこと。
・インカムは必須。ハローワークにインカムをもってもらう。
・在庫がなくならないように準備をする。
・担当の人数の割り振りを見直す。
・こどもファクトリーに挑戦する。
・大人スタッフは青ベストをぬぐ。一般のお客様が、こどもより先に声をかけてしまうから。 など
自分たちで決めて、自分たちでやりきったことだったことで、ふりかえりもいつも以上に白熱しました。自分で決めて、自分でやり抜くことがどれだけ大切な経験か、私も気づくことができました。
ふりかえりに参加できたメンバーは10名でしたが、記念撮影!
みんな、本当にお疲れ様でした!
次に、こども店長全体でのふりかえりを、こども会議で行いました。
最初にお店ごとのふりかえり。どのお店もスムーズに運営できたことから、前向きな感想が多くあがりました。こちらは、こどもバザールのテレビのある壁に掲示していますので、よろしければご覧ください。
【市役所】
【ざっかや】
【デザインのおしごと】
続いて、個人でふりかえります。
Q.こどもONLYをやってどうでしたか?
『とてもよかった』『よかった』を合わせて、100%!!
【理由】
・いつもよりもお客さんが楽しんでくれていた!
・大人スタッフなしでお店をまわせたことが、店長の自信になったと思うから。
・大人スタッフがいないから、準備をしっかりしよう!とする判断がたくさんあった。
・新しい発見があり、店長同士仲良くなれたり、ま・あ・るをもっと好きになれたと思うから。
・大人スタッフへ「すごい!」や「ありがとう!」などの感謝の気持ちでいっぱい!と改めて思ったから。
など
Q.実行委員がすすめる方法はどうでしたか?
『よかった』が、100%!!
【理由】
・積極的な行動で私たちの失敗や遅れをフォローしてくれたので助かった。
・いろいろなところに気をくばりながらやっていてすごいと思った。
・こどもたちで進めることができたから。実行委員が中心となって良かったと思う。
・リーダーは必要ということ。普段からリーダー的存在がいるといいかも。
など
→“リーダーは必要”という意見があがってきました。
これまでは、必要性を感じていない部分もあり、各々でやる!というスタイルが強くありました。ですが、こどもONLYの活動を通し、店長同士で協力することや、意見を出し合って解決する楽しさを知り、リーダーという存在の必要性を実感できたのではないかと考えています。今後、こども店長と話し合いながら、こども店長のリーダーシステムについて検討していきたいと思います。
Q.こどもONLYバザールをまたやりたいですか?
『またやりたい』が、100%!!
【こどもONLYバザールをやって変わったと思うこと】
・大人スタッフに頼らず、自分で考えて行動できるようになった。
・何をするか判断力がついた。何をするか考えて行動することが早くなった。
・自分からやりたい!と思うことは、とりあえず行動してみるようになった。
・いつもまわりをみて行動したり、責任をもって話したり、リーダーシップが強くなった。
・一人ひとりの個性や方針に合わせられるようになった。
など
実行委員から「参加店長との温度差を感じた」という意見もありましたが、参加したこども店長一人ひとりが、こどもONLYバザールと真剣に向き合って活動していなければ、こんな感想は出てきません。
誰も教えることのできないことを、彼らは自分たちで気づき、学ぶことができ、さらには次につなげようとしていると感じました。
最後に、実行委員長と副委員長からのお言葉。(動画はこちら)
一応大人の私でもここまで話すことはできません。すばらしいです。
誰かに指示をされるのではない、自分たちで考えて、自分たちで判断して、自分たちで行動することの意味を、私たち大人スタッフもこども店長たちに教えてもらいました。
より一層「こどもによる、こどものための、こどものまち」に近づけるよう、こども店長、そしてMJVのみんなと話し合いながら、こどもバザールの運営に取り組みたいと思います。
こどもONLYバザールの活動を支持してくださった皆様、本当にありがとうございました。
今後とも、あたたかく見守っていただけましたら幸いです。