プログラムレポート
歯科医師のおしごと プロからまなぶとくべつなおしごと(2025年8月4日開催)
公開日:2025年08月11日
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とくべつなおしごと
8月4日は、静岡市健康づくり推進課 静岡市口腔保健支援センター所長、小畑充彦先生のご協力で「歯科医師のおしごと」を開催しました。
先生は、小学生へ向けた喫煙講座を行ったり、小児歯科医として患者さんの虫歯の治療に従事されています。
「歯医者さんに行ったことがある人?」の先生の質問には、多くの方が手を上げました。
「なぜ歯医者さんに行きましたか?」と問われると、「歯の検診に行ったよ」「矯正の為」「虫歯治療」とみなさん身近に、歯医者さんの存在があることが分かりました。
近年、子どもの虫歯治療をする患者さんが減少しているそうです。
「みなさんが定期的に歯医者さんに行っていること、歯磨き粉の中にフッ素が含まれているものが多く、みなさんが歯磨きをきちんと行っているおかげ」と、先生からお褒めの言葉をいただきました。
では、虫歯になってしまったらどのような治療が行われるでしょうか。
この画像の中で、虫歯はどこにあるか分かりますか?
歯医者さんは、虫歯で穴が空いてしまった歯に、プラスチックの粘土を詰めて、光で固めて治療をします。
一昔前は、銀歯治療が行われていましたが、今は性質、性能が良い粘土が治療に使用されているそうです。
歯を失うとどうでしょうか。
みなさんからも「食べ物が食べられない」「話せない」「見た目が悪い」など意見が出ました。
困っている患者さんを救うのが、全国で約10万人いる歯科医師のおしごとなんですね。
後半は、実際に歯医者さんで使っている器具を見せてもらいます。
患者さんの口の中に入るものなので、1つ1つ滅菌して袋に入れて、清潔に保たなければなりません。
よく見る道具は、先に鏡がついているデンタルミラーやピンセットですね。
大きさを比べたり実際に持ってみて、重さを体感してみましょう。
これは歯を抜く道具です。
なかなか触れることができないものなので貴重な体験をさせていただきました。
これは、マウスピースを作るときなどに使用する道具です。
患者さんはそれぞれ口の大きさも違うため、様々なサイズを用意する必要があります。
正しい道具の使い方で、正しい治療を行うことが大切です。
先生からクイズです。
「永久歯は何本あるでしょうか?」
答えは、6歳臼歯、12歳臼歯、親知らず、すべてを合わせると32本です。
乳歯が抜けた方、永久歯が生え始めている方、奥歯が生えてきている方など様々ですが、「熱いものを食べたり、冷たいものを食べたりと、歯は意外にも過酷な環境下にあります。これからも歯を大事にしてくださいね」と先生からお話がありました。
甘い飲み物やお菓子には、どれくらいの砂糖が含まれているでしょうか。
想像以上の多量な砂糖が含まれていて、みなさん驚いてしまいました。
ミュータント菌が発生し、人体で最も固いといわれるエナメル質の歯を溶かしてしまいます。
ぜひ、今日から虫歯予防をして健康な歯を維持してくださいね。
「8020すごろく」80歳まで健康な歯を20本はキープしましょう!
先生、貴重なお話をありがとうございました。
またの開催をお楽しみに。