プログラムレポート
る・く・る×ま・あ・る特別講座 薬剤師さんと一緒にバスボムを調剤しよう!講座の様子(2025年8月4日開催)
公開日:2025年08月09日
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しごと・ものづくり講座
8月4日は、静岡科学館る・く・る×ま・あ・るの特別講座「薬剤師さんと一緒にバスボムを調剤しよう!」講座を開催しました。
講師は、薬局みかんの花の八木里香先生です。
八木先生から、薬剤師のおしごとのお話を聞きました。
薬局では、約1200種類の薬を取り扱い、調剤をします。
その後、薬に間違いがないかを監査し、最後に正しい薬の投薬の仕方を、患者さんに伝えるお仕事をしています。
アロマセラピーの資格を持つ先生に、香りの作用についても教えていただきます。
香りは記憶と密接に関わっているため、みなさんそれぞれに好みの香りが違うということです。
次に、る・く・るスタッフの加藤先生による「化学反応」の実験をしました。
今回はアントシアニン液に、重曹とクエン酸を入れてみて色の変化を観察します。
みなさんの身近な洗剤などにも、酸性、中性、アルカリ性などの表記がありますね。
さあ、青紫色のアントシアニン液が何色に変化するでしょうか。
重曹をスプーン一杯入れると、青色に変わりました。
色見本と比べて色が変化したことを確認できました。
化学反応の実験は成功です!
続いて、同じコップにクエン酸を入れるとどんな反応が見られるでしょうか。
「泡が出てきたよ!」「色も変わった」と反応に驚いているみなさん。
「これがバスボムと同じ現象です。ナトリウムと、水、二酸化炭素がシュワシュワの泡の正体です。」と先生がお話してしてくださいました。
実験で化学反応が起きることが分かったので、今からみなさんは薬剤師さんのように、薬を調剤してバスボムを作ってみましょう。
バスボムには身体を温めて、気持ちをリラックスさせる効能があります。
今回は塩を入れることで発汗作用も加わります。
ただ、薬には必ず副作用があり、バスボムには皮膚に刺激を感じる副作用があるということを教えていただきました。
先生が完成したバスボムを実際に溶かして見せてくれました。
気泡も大きく、シュワシュワと音がなっているのが分かりましたね。
それでは早速作っていきましょう。
最初は、袋に入ったクエン酸と重曹、塩を混ぜ合わせます。
全てをビニール袋に入れて30回シェイクします。
よく混ぜ合わせることがポイントです。
続いて、粉剤に色を付けます。
赤、緑、黄色、3色まで自由に選べるので、みなさんとてもカラフルできれいですね。
ラベンダーやハーブを選ぶ方もいましたよ。
とてもいい香りがしますね。
粉剤にエタノールをスプレーして、またシェイクするとだんだんと粉剤が固まります。
ここでも化学反応が起きていることが分かりましたね。
粉剤をギュっギュっと押しながら型に入れ固めます。
「だんだん固まってきたね!」「色を混ぜてカラフルなバスボムを作りたいな」とオリジナルのバスボム作りにみなさん夢中です。
透明のカップに色とりどりに入れるととても素敵ですね。
完成です!
固まるまでは丸1日ほどかかりますので、そのまま袋に入れて持ち帰ります。
「早くお風呂に入れたいなー」「家族で入ろうかな!」と使うのが楽しみな様子ですね。
ぜひ、お家でリラックスタイムを過ごしてくださいね。
八木先生、加藤先生、ありがとうございました。
またの開催をお楽しみに。