6月7日、8日、14日、15日の4日間は、公益社団法人静岡県職業教育振興会にご協力いただき、静岡県内19校23学科の専門学校による「おしごと体験フェスタ」を開催しました。

 

▼6月7日、8日、14日に開催した際の様子はこちらをご覧ください。

おしごと体験フェスタ1日目　活動の様子（2025年6月7日開催）

おしごと体験フェスタ2日目　活動の様子（2025年6月8日開催）

おしごと体験フェスタ3日目　活動の様子（2025年6月14日開催）

 

6月15日は、　中遠調理専門学校、専門学校ルネサンス・ペット・アカデミー静岡校 動物海洋飼育・アクアリウム科、静岡デザイン専門学校、専門学校 日本建築藝術大學校、静岡産業技術専門学校の5校によるおしごと体験です。

その道のプロを目指す学生さんと一緒に、仕事の魅力や技を学びながら楽しく体験することが出来ます。

 

• 調理師のお仕事　～ピッツアを作ろう～

中遠調理専門学校の皆さんにご協力いただき、ピザ作りを行いました。

こちらの「お仕事体験」は6月8日の開催にもご協力いただきました。

 

はじめに、ピザの具材を切ります。

学生の皆さんに包丁の使い方を教えていただきながら、パプリカ、ベーコン、ソーセージを好きなサイズにカットします。

次に、ピザ生地を伸ばします。

粉をふって、麺棒を使って薄く丸く伸ばしていきます。

伸ばしたピザ生地に、フォークで所々に穴を開けていきます。

生地の上にトマトソース、パプリカ、ソーセージ、コーン、チーズをバランスよく盛りつけます。

「上手に盛り付けることができたよ！」「焼き上がりが楽しみ！」皆さんとても上手に出来ました。

230℃に温めたオーブンで13分から15分程焼きます。

本格的なピザが完成しました！とても美味しそうです。

お店屋さんのように持ち帰り専用容器に入れて完成です。

是非お家でもピザ作りに挑戦してみてくださいね。

中遠調理師専門学校の皆様、ありがとうございました。

 

• 動物園水族館のお仕事　～羽や鱗を観察してみよう！～
  専門学校ルネサンス・ペット・アカデミー静岡校 動物海洋飼育・アクアリウム科の皆さんにご協力いただき、羽と鱗の観察を行いました。

「動物園や水族館に行ったことがある人？」の質問に対して、参加者全員が手を挙げてくれました。静岡県は動物園や水族館が他県に比べて多くありますね。

まずはルーペを使って羽と鱗を観察します。

見たものをそのまま紙にスケッチしてみましょう。

今回ご用意いただいた羽は「メンフクロウ」と「クジャク」、鱗は「マダイ」です。

みなさんルーペで観察しながら器用に鉛筆を動かしてスケッチしていました。

次に電子顕微鏡を使って鱗を観察します。

ルーペを使ってみた時と見え方は違うでしょうか。

「横の線が見える」「点々がいっぱいある」「模様があった」など、鮮明に見えることに皆さん驚いていました。

鱗も、魚の種類によって違いがあります。今回観察したマダイは「櫛鱗（しつりん）」という種類の鱗だそうです。

年輪のような模様ととげとげしているのが特徴です。

魚の鱗はキラキラすることで、敵から自分の体を見えなくする役割がありますが、「ハリセンボン」のとげも外敵から身を守るために鱗が進化してたものなのだそうです。

標本のハリセンボンを触ってみました。とげが鋭くて触ると痛いですね。

次に羽を電子顕微鏡で観察してみましょう。

今回ご用意いただいた羽は「正羽」という飛ぶために使う羽です。

観察すると細かい羽が絡み合っているのが見えます。

続いて、羽を優しく逆立てたり割いたりしてみます。そのあと手でなでるように整えると元の綺麗な状態に戻ります。

これは、先ほど観察した細かい羽がマジックテープのように絡み合うことで元通りに戻ります。
飛ぶときに風の抵抗を受けずらくしたり体温を保つために、鳥は実際に羽繕いや水浴び、砂浴びをすることで整えているのだそうです。

飼育員さんのお仕事は、動物のお世話をすること以外にも「動物を守ること」「動物を教えること」が大切です。
そのためには「動物を知ること」が重要になるのですね。

動物と触れ合うだけでなく本で調べたり、時には顕微鏡を使って観察しその動物についての知識を深めて仕事に活かします。

動物に限らず昆虫や植物など、「日ごろからあらゆるものに興味を持って見るようにしてみるといいですね」と先生が最後に教えてくれました。

専門学校ルネサンス・ペット・アカデミー静岡校 動物海洋飼育・アクアリウム科の皆さん、ありがとうございました。

 

• デザイナーのお仕事　～キャラクターデザイナー体験～

静岡デザイン専門学校の皆さんにご協力いただき、デザイナーのお仕事体験をしました。

今回は、紙粘土を使ってオリジナルのキャラクターを作ります。

はじめに、先生と学生さんから、グラフィックデザイン科での授業の楽しさや面白さ、将来の夢を教えてくれました。

川内先生は、クレイアーティストとしてCM や教科書など多くの作品を手掛けていらっしゃいます。

ここからは粘土製作です。

基本の色の赤、青、黄色、白、黒の粘土と、色粘土を組み合わせてピンクや水色、難しい紫や茶色などのオリジナルの色を作っていきます。

色がいっぱいあると楽しいですね。

形を作るコツを先生に教えていただきました。

様々な大きさの丸を作って、合体するとあら不思議！あっという間に形になります。

小さい丸を目にしたり、少し尖らせてライオンにしたり、みなさんアレンジを加えながら徐々に形になってきましたね。

「すごいね！」「いいね！」「おもしろい！」先生に褒めてもらえて、ますます制作意欲がわきましたね。

先生が針金を使ってキャラクターを立たせてくれました。

素敵なキャラクターが完成しましたよ。

動物や食べ物など、思い思いの作品を作ることが出来ました！

静岡デザイン専門学校の皆さん、楽しい時間をありがとうございました。

 

• 美容師のお仕事　～ヘアアレンジに挑戦～

静岡デザイン専門学校の皆さんにご協力いただき、ヘアアレンジを行いました。

今回は三つ編み、四つ編み、編みこみの3つのヘアアレンジに挑戦していきます。

まずは基本の三つ編みから練習です。

三つ編みは大半の方が慣れた手つきで進めることが出来ましたよ。

続いて、編み込みをしていきます。

「普段からお友達にしているよ！」と自信いっぱいに編んでいく方もいました。

編み込みができたら、四つ編みにも挑戦していきます。

3本の指で髪の毛を四つに分けて編んでいきます。

「どの指でとればいいの？」「次にどこの髪を持ってくればいいのか分からない！」

苦戦しながらも、先生方と一緒に丁寧に進めていきます。

練習が終わったら、最後は羊ヘアに挑戦です！

編み込みをし、結び目を抑えながら片方だけほぐしていきます。

ほぐした毛をくるくるとお花の形に巻いていき、ピンで固定させたらお花の完成です。

お花を顔の両側に二つ作り、かわいい羊ヘアができました！

皆さん自分の作った羊ヘアに大喜び！

最後に先生から、「美容師は技術を使うだけじゃなく、お客様に喜んでいただくことが1番大事だよ」と教えていただきました。

今回学んだことを是非、お友達や家族にもやってあげてくださいね。

静岡デザイン専門学校の皆様、貴重な体験をありがとうございました。

 

• 木造建築のお仕事　～大工さんに挑戦～

専門学校 日本建築藝術大學校の皆さんにご協力いただき、道具箱づくりを行いました。

こちらの「お仕事体験」は6月14日の開催にもご協力いただきました。

くぎ打ちは、「コンコンコン」とまっすぐ入るか確認しながら慎重に打っていきます。

くぎの半分くらいまで入ると「トン！トン！トン！」と力強く打ちます。

慣れてくると職人さながらに、次から次へと手際よく打つことができました。

のこぎりで板を切るときには、木の板とのこぎりの面を直角にします。切り始めが難しく、ずれてしまってもあきらめずに挑戦していましたよ。

とても立派な道具箱が完成しました！

カンナ掛けにも挑戦しました。

「うす～くできた！」「なんていいかおり！」と子ども達も大喜びです。

削った木くずを道具箱に詰めて持って帰る方もいましたよ。

「ただ木を切るだけじゃなくて、組み立てて自分で完成できたことがうれしかった！」「工作が好き！作るのが好き！だから楽しかった！」と、90分間大工さんのお仕事をたっぷり体験させてもらいました。

日本建築藝術大學校の皆様、ありがとうございました。

 

• 医療事務のお仕事　～病院の受付・会計をやってみよう！～

静岡産業技術専門学校の皆さんにご協力いただき、受付対応と薬局体験を行いました。

本物そっくりの保険証をもらったら自分の名前を書き込みます。

保険証の色によって患者役の症状が決まります。

症状をヒントに病名を当てるクイズは皆さん全問正解でした。

ピンクとブルーの白衣を着たら『さんぎこどもクリニック』に移動し受付と会計のお仕事を体験します。

患者さんから保険証と診察券を受け取り、症状を聞いて問診票に書き込みます。

患者さんは椅子に座って呼ばれるのを待ちます。

「○○さん！」大きな声ではっきりと患者さんの名前を呼ぶことも大切です。

準備した領収書、処方箋を渡して会計を行います。

「お大事に。」の一言も忘れずに。

今度は『さんぎ薬局』で処方箋の受け取りと薬の受け渡しを体験します。

患者さんから処方箋と保険証を受け取り、処方箋に書かれた薬をトレーに準備します。

患者さんの症状によって処方されるお薬の種類や錠剤の数は様々です。

ミスがないか最後に薬剤師さんのチェックを受けましょう。

薬を袋に入れ、準備ができたら患者さんに渡します。

「お大事にしてください。」

相手の目を見て笑顔でお渡しすることができました。

医療事務のお仕事は人と接することが好きな人、人の役に立ちたい人に向いているそうです。

「人との繋がりを大切に、困った人がいたら優しい言葉をかけてあげてくださいね。」と教えていただきました。

静岡産業技術専門学校の皆さん、素敵な体験をありがとうございました。

 

6月7日、8日、14日、15日の4日間、貴重な体験をありがとうございました。

今回の『おしごと体験フェスタ』での体験を通じて、将来の夢のきっかけや仕事の魅力を感じてもらえたら非常に嬉しいです。

公益社団法人静岡県職業教育振興会の皆様、ご協力いただきました専門学校の皆様、ありがとうございました。

来年の開催もお楽しみに。