プログラムレポート
おしごと体験フェスタ2日目 活動の様子(2025年6月8日開催)
公開日:2025年06月12日
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しごと・ものづくり講座
6月7日、8日、14日、15日の4日間は、公益社団法人静岡県職業教育振興会にご協力いただき、静岡県内19校23学科の専門学校による「おしごと体験フェスタ」を開催しました。
▼6月7日に開催した際の様子はこちらをご覧ください。
6月8日は、静岡医療科学専門大学校 医学検査学科、静岡医療科学専門大学校 医学工学科、静岡医療科学専門大学校 作業療法学科、中央動物総合専門学校、専門学校ルネサンス・ペット・アカデミー静岡校 動物看護師科、専門学校 静岡工科自動車大学校、中遠調理専門学校の5校8学科によるおしごと体験です。
その道のプロを目指す学生さんと一緒に、仕事の魅力や技を学びながら楽しく体験することが出来ます。
- 臨床検査技師のお仕事~人形から血液を採ってみよう!
静岡医療科学専門大学校 医学検査学科の皆さんにご協力いただき、人形から血液を採る体験をしました。
臨床検査技師は血液を採る=採血や、心電図検査、エコー検査などを行うおしごとです。
今回体験する採血では血液に含まれる成分を調べることで体の中に異常がないかを調べたり、病原菌を探ったりすることができます。
シリコン製の皮膚の下に本物のように血管が流れている人形を使い、採血方法を学びました。
格好良い白衣に着替えることができ、皆さん嬉しそうです。
まずは、アルコールの染み込んだガーゼで皮膚を拭き皮膚を消毒します。
ゴムバンドを使って腕をしばり、針を刺すことができる血管を探します。
次に、注射針を使った体験です。本物の注射針を目の前に皆さん少々緊張気味です。
学生さんから教わった「針を持ったら横を向かない」「針に自分の手を近づけない」などの注意点をしっかり守ることができました。
血管が見えたら針を刺します。そして採血管をはめて血液をためていきます。
注射針を押した後に引き上げていくと自動的に血液が採血管の中に流れていきます。
血液がたまったら自動で止まるので、採血管を抜いて上下に振ります。
針を抜いたらスポンジに刺して、もう一度消毒をします。
最後に、ばんそうこうを貼って押さえしっかり止血します。
採血体験を終えてみて「どきどきした」「ちゃんと血管に刺すのが難しかった」など感想を教えてくれました。
静岡医療科学専門大学校 医学検査学科の皆さん、ありがとうございました。
- 臨床工学技士のお仕事~医療機器を動かしてみよう!~
静岡医療科学専門大学校 医学工学科の皆さんにご協力いただき、医療機器を動かす体験をしました。
心臓や腎臓、呼吸の治療や医療機器全般に関わる臨床工学技士は、チーム医療のプロフェッショナルです。
参加者の皆さんもチームの一員になったつもりで4つのブースを順番に体験します。
ここでは心臓の速度を整えるペースメーカー、血管を広げるステントなど治療に使用する機器を触ってみます。
興味津々な参加者からの様々な質問にも丁寧にお答えいただきました。
内視鏡外科手術では、処置をする医師と臨床工学技士のチームワークが必要です。
臨床工学技士役がカメラを操作して的確な場所をモニターに映し出し、医師役は専用の器具で臓器に見立てたビーズを掴んで慎重に運びます。
体験ではビーズを落としても何度も挑戦することができましたが、実際の医療現場ではとても繊細な仕事が求められます。
透析の治療では、大きな機械を使って腎臓の代わりに身体に溜まったゴミを取り除きます。
本来は血液をきれいにする機械ですが、今回は牛乳とお茶で代用し色や香りにどのような変化があるか実験します。
集中治療室にある点滴を送る機械には輸液ポンプとシリンジポンプがあり、正確な量を決まった時間に投与できるように管理されています。
シリンジを機械にセットし、作用の強い薬に見立てたお茶がゆっくり進んでいく様子を観察しました。
どのブースも患者さんの身体や治療に寄り添い、医療を支える大切な役割があるということが分かりましたね。
静岡医療科学専門大学校 医学工学科の皆さん、ありがとうございました。
- 作業療法士のお仕事~リハビリ治療を楽しもう~
静岡医療科学専門大学校 作業療法学科の皆さんにご協力いただき、リハビリ治療のお仕事体験を行いました。
前半は、リハビリが必要な方、リハビリの種類について教えていただきました。
小さい子供から高齢者まで、人々が、自分らしい生活を元気に送れるように手助けをするのが、作業療法士のおしごとです。
足の模型を見ながら、筋肉、血管、体のしくみについて学びました。
前屈の実体験を通して驚きの実験をしました。
スクワットを10回繰り返し、太ももの筋肉を動かすことで、体が柔らかくなりました。
「あれ?さっきよりも柔らかくなってるよ!」「手が床につくようになったよ」おもしろい実験でしたね!お家でも体を柔らかくするストレッチをやってみましょう。
後半は、トンカチとのこぎりを使って、木製のボックスを作りました。
「のこぎりが大変だったよ」「仕上げのやすりかけをやってツルツルになったよ」「大変だったけど楽しかった!」と気持ちの変化がありました。
このように、好きなこと、楽しいことをすることで、心のリハビリにつながるということも学ぶことができました。
静岡医療科学専門大学校 作業療法学科の皆さん、楽しい体験をありがとうございました。
- トリマーのお仕事~ブラッシング、カットに挑戦~
中央動物総合専門学校の皆さんにご協力いただき、トリマーのお仕事体験をしました。
トリマーのお仕事は、ペットを綺麗にするだけではなく、飼い主さんにアドバイスをしたり相談に乗ってあげたり、ペットの健康状態を維持するための大事なお仕事だということを教えていただきました。
トリマーはワンちゃんのプロ!ということで犬種当てのクイズにも挑戦しました。
おうちでペットを飼っている方も多く、皆さん見事全問正解していました。
次に爪切りの体験です。
ワンちゃんの爪の太さ、硬さに近い乾燥のマカロニを使っていきます。
ワンちゃんの爪の中には血管が通っているため、少しずつ慎重に切っていきます。
「先端が丸くなっていて切りやすい!」早い方は、8本のマカロニを切ることが出来ました。
全てのマカロニを切り終えたら、次はブラッシングです。
スリッカーブラシという道具を使ってブラッシングをしていきます。
ブラッシングがきちんとされていないと、この後のカットがうまくできないためしっかりと整えます。
生徒さんからアドバイスをもらいながら丁寧に進めていきます。
毛を逆立てて、裏側もしっかりブラッシングしていきます。
ブラシについた毛はコームを使って綺麗にとります。
ブラッシングが終わったら専用のはさみを使ってカットに挑戦です。
ワンちゃんが動かないように優しく抑えながら進めていきます。
カットをしていくと毛が潰れてきてしまうので、こまめにブラシで整えながらカットをしていきます。
皆さん真剣にカットを進めていきます。
全体が丸くカットできたら終了です。
皆さん綺麗な丸い形にカットができましたね。
中央動物総合専門学校の皆さん、貴重な体験をありがとうございました。
- 動物看護師のお仕事~包帯処置に挑戦&迷子札を作ろう!~
専門学校ルネサンス・ペット・アカデミー静岡校 動物看護師科の皆さんにご協力いただき、動物看護師のお仕事を行いました。
「動物看護師ってどんなところで働いているか知っている?どんなこ
動物看護士は、動物病院や、
動物病院では、受付のほか、診察や処置、予防などたくさんの仕事があるようです。
はじめに、包帯処置を学びます。犬のぬいぐるみに包帯をまいてみます。
「白い包帯をしたペットをみて飼い主さんはどんなふうに思うかな?」先生方の質問に対して、「かなしい…」「痛々しいかんじでかわいそう」という意見があり
そこでオレンジ色の「ヴェトラップ」という包帯を使ってみます。
白い包帯の上から「ヴェトラップ」を巻くと固定できます。
カラフルで素敵な包帯になりましたね。
動物看護士は飼い主さんの気持ちに寄り添うことも大事だというこ
後半はペットのための防災対策を考えます。
災害の時に迷子になって飼い主のもとへ戻ってきた犬や猫のほとんどが、
そこでペットのための防災対策として迷子札を作ります。
プラバンの板に色を塗ってペットの名前を書いたり連絡先を書きました。
オーブンで焼いたら完成です。
素敵な迷子札が出来ました。是非使ってくださいね。
専門学校ルネサンス・ペット・アカデミー静岡校 動物看護師科の皆さん、ありがとうございました。
- 自動車のお仕事~エンジンの分解と組み立てに挑戦しよう!~
専門学校 静岡工科自動車大学校の皆さんにご協力いただき、エンジン分解のお仕事を行いました。
こちらのお仕事体験は、6月7日と2日間にわたって開催をしました。
一人一台小型汎用エンジンの分解を行います。
農業機械や発電機など様々な用途に使われているエンジンなのだそうです。
マニュアルを確認しながら分解をしていきます。
ネジのサイズも様々なので、たくさんの工具の中から作業にふさわしい工具を選びます。
分解はエンジンのピストンが見えるところで終了しました。
クランクという羽根の部分を回すとピストンが動きます。
新聞紙や手を当てて、空気が吸気・排気する動きを体験しました。
ここで空気が圧縮されて燃焼し、排気されることによって車が走るのだそうです。
次は組み立てる作業です。
分解の逆の手順で組み立てを行うので、次はどの部品を付けるか思い出しながら作業を進めます。
最後に使ったたくさんの工具を工具箱の正しい場所に戻して終了です。
専門学校 静岡工科自動車大学校の皆さん、貴重な体験をありがとうございました。
- 調理師のお仕事~ピッツアを作ろう~
中遠調理専門学校の皆さんにご協力いただき、ピザ作りを行いました。
はじめに、ピザの具材を切ります。
学生の皆さんに包丁の使い方を教えていただきながら、パプリカ、ベーコン、ソーセージを好きなサイズにカットします。
上手に切ることが出来ましたね。
次に、ピザ生地を伸ばします。
粉をふって、麺棒を使って薄く丸く伸ばしていきます。
「丸い形にするのって難しいね。」「変な形になっちゃった・・・」「こんなに大きく伸ばすことが出来たよお♪」皆さん、とても上手にめん棒を使うことができました。
伸ばしたピザ生地に、フォークで所々に穴を開けていきます。
生地の上にトマトソース、パプリカ、ソーセージ、コーン、チーズをバランスよく盛りつけます。
230℃に温めたオーブンで13分から15分程焼きます。
とてもきれいに焼けましたよ。
美味しそうです。
中遠調理師専門学校の皆様、ありがとうございました。
どれも魅力的な体験ばかりでしたね。
6/14と15も様々なおしごとを体験することができます。
お楽しみに。