プログラムレポート
「大工さんに学ぶ道具箱作り」講座の様子(2025年4月26日開催)
公開日:2025年04月27日
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しごと・ものづくり講座
4月26日は、野沢工務店の加地先生、内田先生、野澤先生にご協力いただき「大工さんに学ぶ道具箱作り」親子講座を開催しました。
プロの大工さんから、おしごとのお話や道具の使い方などを学び、親子で一緒にものづくりを楽しみましょう。
大工さんというと、寡黙で怖い!?イメージを持つ方もいるかもしれませんが、先生方はとても優しく、明るく気さくです。
普段は、棟梁として、大きな家を作ったり家具を作るおしごとをしています。
早速、道具箱作りに挑戦しましょう。
底面は桐、側面は檜を使うので丈夫で湿気を吸い取ってくれる実用性の高い道具箱です。
まずは材料と道具の確認です。
様々な形にカットした木材、バール、長さや頭の部分が異なるくぎ。
「これはなにか分かるかな?」の問いに「トンカチ!」と答える方が大半でしたが、大工さん用語で「げんのう」といいます。
げんのうの頭の両側には、平らな面と丸みのある面がありますがどのように使い分けるのでしょうか。
「最初は平らな部分で打ち、最後は木材を傷つけないために丸みのある面で打ちます。」と教えていただきました。
それでは、くぎ打ちの練習をしていきましょう。
先生のデモンストレーションをみなさん真剣に見ます。
みなさんも挑戦してみましょう。
「げんのうが重いなー」「くぎがまっすぐ入らないな」
最初はむずかしくて苦戦しているみなさんですが、親子で一緒に頑張ります。
だんだん慣れてくると、打つ音が、鈍い音から軽い音に変化していき、みなさんの上達がよく分かりましたね。
それでは本番の道具箱作りです!
真剣なまなざしがとてもかっこよく、みなさん集中して取り組んでいます。
部屋中にくぎ打ちの音が響き渡ります。みなさんとても集中して取り組んでいました。
側面の16か所のくぎ打ちが終わったら次は、底面を組み合わせます。
「げんのうの先の方を持って、手首を使って振り落とすように打つと、うまくくぎが打てるよ」と先生が教えてくれました。
最後に、蓋の部分を組み合わせたら、道具箱の完成です!
とても上手に仕上げることができましたね!
残りの時間で、のこぎり体験もしました。
さしがねを使って線を書き、線にそって切ります。
最初はうまく切れなかった方も先生方のアドバイスでのこぎりの角度に気をつけたり、引くときにだけ力を入れたり、コツを教わってだんだんと上達していました。
最後に先生方から「むずかしかったかもしれないけれど、一生懸命自分で作った道具箱なので大切に使ってくださいね。使えば使うほど、あめ色に変化して愛着もわきますよ。」とお話がありました。
大工さんのおしごとの大変さ、愛情いっぱいにものづくりをしているお仕事だということを学べましたね。
先生方、ありがとうございました。
またの開催をお楽しみに。