プログラムレポート
大工さんに学ぶイス作り
公開日:2025年01月09日
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しごと・ものづくり講座
1月6日は清水職業訓練協会、清水建築組合の斉藤寛晴先生と永井昌宏先生にご協力いただき「大工さんに学ぶイス作り」講座を開催しました。
今回は、親子で1から木製のイスを作ります。
先生方に教えてもらいながら、頑張って作りましょう。
まずは材料や道具を確認します。
事前に準備してくださった様々な長さ、切り込みが入っている形の木材が何本もあります。
次に、道具の使い方を先生から教えてもらいました。
金づちは、力でたたくのではなく、手首を使って、振り落とすようにたたくと上手なくぎ打ちができるそうです。
はじめは平らな方でうち、最後にくぎを平らにするために丸い方で打ちます。
さしがねは、長さを測ったり線を引くだけでなく、直角に測ることができる、大工さんには欠かせない道具のひとつです。
のこぎりは、横びきと縦びきの刃が両側についていて、木の繊維に沿って切るときは縦びき、繊維を切断する場合は横びきを使うと教わりました。
さっそく、イス作りをはじめます。
さしがねを使って木材を26センチの長さに測り、のこぎりで切断します。
のこぎりは力の加減が難しく、途中で止まってしまう方もいましたが、切れたときは気持ちがいいですね。
次に木材を組み合わせていきます。
「きごろし」という技術で、木材をトンカチで少しだけ変形させることで、凹みの部分にぴったりはまるようにします。
ボンドをつけて固定し、ドライバーで穴を開けて、くぎ打ちをします。
難しいところは、親子で協力して行いました。
だんだん慣れてくると、自分たちで進めることができ、くぎを打つ姿もとてもかっこよかったです!
はじめて道具を使う方もいて「あってるかな?できるかな?」と心配な様子でしたが先生方が優しく教えてくれました。
あちらこちらで「先生!先生!」と声がかかりましたが、失敗しても元に戻してくださったので安心しました。
みなさんそれぞれのペースで完成に向けてがんばって進めていきました。
足の部分ができたら、次は座面部分です。
イスの形が出来上がってきて、完成に向けてラストスパートです!
最後に、背もたれの部分に2枚の木材を組みあわせます。
お手本通りでなく、自由に考えて、自分なりのイスに仕上げていきます。
仕上げに、面の部分や角にヤスリをかけたり、くぎがちゃんと打てているかを確認します。
くぎ打ちをした場所は、濡れた布で拭くと、杉の木に水分が含まれ、へこんだ部分が多少元に戻るそうです。
とっても素敵に出来上がりましたね!
先生のオッケーが出たら、完成です。
最後に先生方から、「1つのものを作り上げる喜び、自分で1から作ることができた喜びを感じ取ってもらえたらうれしいです。」とお話がありました。
世界に一つだけの手作りのイス、大事にしてくださいね。
齋藤先生、永井先生、ありがとうございました。
またの開催をお楽しみに。