プログラムレポート
竹粉で生ごみ堆肥を作ろう 講座の様子(2024年11月16日開催)
公開日:2024年11月18日
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しごと・ものづくり講座
11月16日は、静岡市沼上資源循環学習プラザ(しずモール沼上)の重岡先生にご協力いただき「竹粉で生ごみ堆肥を作る」講座を開催しました。
放任竹林から切り出した竹を粉砕機で竹粉にし、葉物野菜などの外側や茎の部分などを混ぜて堆肥を作ります。
はじめに、重岡先生から「生活上の問題(生ごみ)」と「身近な自然環境の問題(放置竹林)」についてお話ししていただきました。
生ごみの80%は水分で、家庭で出た生ごみの多くは水分なのだそうです。
時間やお金、人をかけて家庭ごみは焼却センターで焼却処理をされていますが、私たちが普段の生活の中で資源として活用することが出来れば、ごみの削減につながります。
放置竹林は、元々、たけのこ栽培のためなどに植えられた竹が、間伐の管理がされなくなって放置されている状態の竹林を言います。
放置竹林の問題としては、土砂災害の危険性が高まっていることが挙げられます。
今回の肥料づくりは、残飯や野菜くずを、生ごみとして終わらせるのではなく、また、竹がもつパワーを利用して有益なものに変える方法のひとつになります。
皆さんで一緒に作っていきます。
はじめに、不要になった葉物野菜を手で細かくしていきます。
これらを提供してくださったのは、マックスバリュ清水八坂店様です。
1kg分の野菜を細かくするのも大変な作業ですね。
バケツに細かくした野菜を入れ、竹粉を混ぜます。
1kgの野菜くずに対して、400gの竹粉を使用します。
野菜を細かくすることができたら、竹粉を全て入れ、スコップを用いて混ぜていきます。
しっかりと混ぜることができましたね。
最後に、虫よけネットをかぶせて輪ゴムでとめます。
空気を含ませるように一日一回、スコップで混ぜると20日から1カ月ほどで肥料が完成します。
重岡先生から注意点を教えていただきました。
分解しにくい動物の骨や貝殻、卵の殻、玉ねぎの皮、枝豆・トウモロコシの皮は入れないようにとのことでした。
また、野菜くずは水を切っておくようにします。
せっかく作った肥料が雨で濡れてしまうと竹に含まれる乳酸菌などの微生物が死んでしまう恐れがあります。
雨・風をしのぐことができる場所に保管をしてくださいね。
竹粉が生ごみを分解して堆肥になります。
それを肥料にして新たな野菜を育てます。
出来た野菜を食べ、使わない部分はまた堆肥として活用します。
重岡先生のお話しにあったように「新しい社会のあり方を考えることの重要性」や「自然界よりヒントを得て、地球環境に負荷の少ない新しい産業を作る意味」を親子で楽しく学ぶことができましたね。
重岡先生、静岡市沼上資源循環学習プラザの皆様、貴重な体験をありがとうございました。
次回の開催もお楽しみに!