プログラムレポート
る・く・る×ま・あ・る特別講座 うごく?まわる?錯覚工作 講座の様子(2024年8月5日開催)
公開日:2024年08月08日
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しごと・ものづくり講座
8月5日は静岡科学館る・く・るとの特別講座として「うごく?まわる?錯覚工作」の講座を開催しました。
午前中は小学1年生から2年生の親子参加講座、午後は小学校3年生から中学生の講座として開催しました。
はじめに、静岡科学館る・く・るのお仕事についてお話をしてもらいました。
『る・く・る』は「みる、きく、さわる」をキーワードに、多くの方に科学を楽しんでもらえるよう、2003年4月に開館しました。
今回の講座に参加してくれた皆さんは『る・く・る』に行ったことがある方ばかりでした。
普段からみんなが行っている『る・く・る』にはどんなお仕事があるでしょうか。
お客様を館内に案内したり誘導するお仕事、科学に関する展示やプログラムを企画したり製作したりするお仕事、機械のメンテナンスをしたり、「ふろむる・く・る」を制作したり、ホームページの管理・運営するお仕事など、たくさんのお仕事があります。
代島先生と高津先生は、プログラムを企画したり運営するお仕事をしています。
次回、『る・く・る』に遊びに行くときには、スタッフのお仕事内容にも注目してみてくださいね。
今回は、「錯覚」をテーマに、模様が動いて見えたり、大きく見えたり、異なる色に見えたりを、工作を通じて体感してもらいます。
そもそも「錯覚」とは何でしょうか?
錯覚とは脳が混乱することです。
目で見るだけの情報では、脳はだまされていることが多々あります。
目で見たときに起きる錯覚を錯視(さくし)といいます。
錯視は、目にしているものの色や形、長さ、動き方などが実際とは異なって見える現象です。
代島先生から、「人によって見え方は違ってくるよ」と教えてもらいました。
いくつかの工作を交えながら、錯視を体験していきます。
- 色・輝度勾配錯視
色のついた一部分をマス目にそって切り、グラデーションの上で動かしてみます。
動かした場所によって、色の見え方が異なってきませんか?
「ふしぎ!色が濃く見えたり薄く見えたりするよ」
- ヘルマン格子錯視(きらめき格子錯視)
交差点で黒い点がチカチカして見えます。また、シールを貼ると、シールの真ん中がチカチカ見えてきます。
- ベンハムのコマと蛇の回転
CDの両面にベンハムと蛇の回転シールを貼って、中央にビー玉をつけます。
コマを回すと白黒以外の別の色が出てきます。
「私のは赤だよ」「こっちは緑色と黄色が浮かび上がってきたよ」みんな不思議な現象に大興奮でした。
- エンボスドリフト錯視
点の向きが逆になって見えてきます。
不思議です。
- フレーザー・ウィルコックス錯視
白と黒のペンで青のだ円のフチを描きます。
回る向きが違って見えてきますね。
- フットステップ錯視
透明シートの上に青と黄色のシールを貼り、しましまの台紙の上で透明シートをゆっくり動かすと速度が変化して見えます。
少し離れた所から見た方が感じやすいかもしれませんね。
- ムンカー錯視
縦線を描くと赤いハートの色が異なって見えます。
- 縞(しま)模様コード錯視
白と黒のペンで一定の規則に沿って十字を描くと…あらっ!不思議!
平面が飛び出したり凹んだり、さらには歪んで見えたりします。
- シマシマガクガク錯視
ハートまたは外側が動いて見えますね。
完成しきれなかった工作については、是非お家で楽しんでみてください。
工作を楽しみながら目の錯覚によっていろいろな不思議を体験することができましたね。
とても楽しかったです。
『る・く・る』の皆様、ご協力いただきありがとうございました。