プログラムレポート
ミニ畳をつくろう! 講座の様子 (2024年7月27日開催)
公開日:2024年07月29日
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しごと・ものづくり講座
7月23日は、清水職業訓練協会清水畳組合の皆様にご協力いただき、ミニ畳づくりの講座を開催しました。
若杉先生、佐野先生、松坂先生、小阪先生の4名にお越しいただきました。
天然のイグサを使ってミニ畳を作ります。
沢山の柄のヘリを、職人さんが持ってきてくれました。
素敵な柄で、迷ってしまいますね!
皆さんの手元には、様々な見たことのない道具があります。
始めに先生がお手本を見せてくれました。
みなさんとても真剣に見ています。
始めにイグサを貼り付けます。
部屋中にイグサのいい香りがしますね。
先生があらかじめつけてくれた線のところまで畳を引っ張り、画鋲で止めてタッカーで止めます。
タッカーが硬くて、力が要ります。
皆さん頑張って止めます。
反対側からも引っ張り、同じように止めます。
タッカーの針で固定するたびに、飛び出している部分は金槌で叩いて、針を押し込みます。
トンカチで針の部分をたたいて、凹凸がないようにします。
このひと手間で、仕上がりが違ってきますね。
次にヘリを畳につけます。
ヘリの表裏を確認して、裏を表にして、タッカーで止めます。
ずれないように、慎重に!
だんだん慣れてきて、作業も素早くなってきました。
1つ1つの工程が出来上がると、「できたー!」と嬉しそうな参加者たち。
先生方も、1人1人に寄り添って、丁寧に教えて下さいました。
最後の工程は、ヘリに折り目をつけて、畳を包み込むようにして、ひっくり返します。
グイっと引っ張って、また画鋲で固定し、タッカーで止めます。
縁の端っこを止める作業のことを「角綴じ」と言います。
縁の布が重なり合って、厚くなってしまうところはきれいにハサミで切り落として、縁を折り返してタッカーで固定します。
職人さんに仕上げをしてもらって完成です。
ヘリがピシっとなっていて、素敵な仕上がりですね。
最後に職人さんに、畳のお仕事の話をしていただきました。
「おうちに畳はありますか?」
今回はミニ畳なのでタッカーを使いましたが、本当の畳ではミシンで縫い上げます。
畳の厚さも今回は15mmでしたが、55mmと厚くて、重たいそうです。
イグサは、天然の草なので香りもよく、湿気をとる機能があるので、天然の空気清浄機と言われているそうです。
畳の寿命は7.8年なので、張替えをしたりするのも畳職人さんのお仕事です。
畳に触れ、心がしずまりましたね。
おうちで大切に使ってくださいね!
清水畳組合の先生方、ありがとうございました。
次回の講座もお楽しみに。