プログラムレポート
春の野山で昆虫探し!館外講座の様子(2024年5月18日開催)
公開日:2024年05月20日
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しごと・ものづくり講座
5月18日は、野田昆虫研究所 野田祐輔先生のご協力で「春の野山で昆虫探し!」講座を開催しました。
場所は、しずおか里山体験学習施設『遊木の森』です。
草花、虫たちに出会える大自然の中、虫好き親子が10組集まりました。
先生から「今日は目だけではなくて、耳や手、五感を使って昆虫を探してみてくださいね!」とお話がありました。
高い木があるエリアから昆虫探しをスタートします。
足元、上の方、いろいろなところに虫がいます。
地面に朽ちた樹木があり、ひっくり返してみると、ハサミムシやダンゴムシなど沢山の虫が住んでいました。
「虫たちのために、ひっくり返したらもとに戻すこと」は自然の世界では大事なことです。
野田先生が大きくて長いタモを使って、昆虫の採集法「ビーティング」で花を揺らしてみせてくれました。
枝葉をパッと見ただけでは生きものがいないように見えますが、たもを使って木の枝を揺らしてみると、網の中に様々な虫を見つけることができます。
カマキリモドキを見つけましたよ。
皆さん、大興奮です。
バナナ虫は、形と色がバナナに似ていますね。
子ども達から「かわいいー」と声があがりました。
カマキリの赤ちゃんにも出会うことができました。
葉っぱの裏側にも虫が隠れていて、えさの虫を狙っているようです。
植物をじっくりと観察しながら「何かいるかな?」「何かいそうだね!」と夢中で探します。
葉っぱに穴が空いているのは、虫が食べた後です。
「葉っぱが枯れていないで青々しているところは新鮮だね。近くに虫がいるよ」と虫探しのコツも教えていただきました。
昆虫がいるところには、餌になる花や実があり、草花を知ることで、昆虫も見つけやすいそうです。
虫だけでなく、クワの実、コバンソウ、ヨモギを見つけて、においをかいでみたり、熟した実を食べたりしてみました。
エノキの葉についたブツブツは、昆虫によって形を変えられてしまった植物だそうです。
普段は見落としてしまいそうな、植物や小さな虫、珍しい虫を野田先生にたくさん教えていただきました!
後半は、葉っぱが多い草むらのエリアに移動します。
先ほど出会えた虫とは違った虫に出会えるかな。
「先生、これは何という虫ですか?」と質問も飛び交い、先生もひとつずつ、丁寧に説明をしてくださいましたよ。
最後に、草むらに白いビニールシートを敷いて寝転がり、昆虫の目線になってみました。
目線を変えると、また違った虫に出会うことができました。
講座終了後に、野田先生から巨大なくっつき虫とステッカーをプレゼントしてもらいました。
とても楽しく学びの多い時間でしたね。
野田先生、ありがとうございました。
虫好きキッズたち、次回もお楽しみに。
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