プログラムレポート
大工さんに学ぶ道具箱作り 講座の様子(2024年4月28日開催)
公開日:2024年04月28日
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しごと・ものづくり講座
4月28日は、静岡市葵区にある野沢工務店のみなさまのご協力による道具箱作りを開催しました。
野沢工務店の大工さん、我妻(あがつま)先生と加地(かち)先生とスタッフの野澤さんが教えてくれました。
今回は、本物の大工さんに道具の使い方を教えてもらいながら道具箱を作っていきます。
まずはじめに「げんのう」の使い方を教えてもらいました。
最初はげんのうの平らな面を使って釘を打っていきます。仕上げに丸いほうを使うと木材に傷をつけることなく、釘がしっかり入るよと教えてもらいました。
先生が打つと釘があっという間に入っていきます。職人の技を目の前で見せていただきました。
先生のように数回で最後まで打つのはなかなか難しかったですね。みなさん慎重に打っていました。
道具箱が完成するまでにたくさん釘を打つのでだんだんと慣れていきましょう!
次は「差し金」の使い方を学びました。
長さを測ったり、直角かどうかを確認するための道具です。大工さんには欠かせない道具の1つです。
差し金をつかって、木にまっすぐな線をつけていきます。木に直角にまっすぐな線が書けていないと最終的に道具箱がゆがんでしまいます。
まっすぐな線が書けるように何度も練習しました。
続いて「のこぎり」の練習です。先生がお手本を見せてくれました。
さきほど線を書いた木材をゆっくりと切っていきます。はじめてのこぎりを使うという子も多かったようです。
最初はうまく切れなかった子も先生方のアドバイスでのこぎりの角度に気をつけたり、引くときにだけ力を入れたり、コツを教わってだんだんと上達していました。
保護者の方が木をしっかりとおさえて、子どもたちがのごぎりを動かします。
3つの練習を終え、いよいよ道具箱を組み立てます。
側面の4枚の木を合わせて四角にします。あらかじめ先生が溝をつけてくれていたので、それを元に組み立てます。
ちゃんと直角になっているか差し金を使って確かめながら進めます。
形が整ったら釘打ちの本番です。
部屋中にくぎ打ちの音が響き渡ります。みなさんとても集中して取り組んでいました。
側面ができたら、次は底の板を釘で打ちつけていきます。
道具箱の形ができてきました。
釘打ちが終わった人から差し金を使って木に印をつけて蓋につける板を切りました。
先生がその場で蓋に釘を打つ位置に穴をあけてくれ、蓋にも釘を打っていきました。
最後は、やすりをかけて手触りをよくします。
蓋を閉めたら完成です!
立派なひのきの道具箱を作りあげることができました。
講座終了時に、先生から「今回参加してみて大工さんになりたくなった人いますか?」と聞かれて数名の子が手を挙げていました。将来にむけてとてもいいきっかけになりましたね。
いつか大工さんになったら野沢工務店の大工さんにぜひ報告してくださいね!
野沢工務店の皆様、ご協力ありがとうございました!
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