プログラムレポート
出汁から学ぶ味噌汁作り!講座の様子(2024年4月2日開催)
公開日:2024年04月02日
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しごと・ものづくり講座
4月2日は、清水駅前銀座商店街にある次郎長屋の西ヶ谷建志先生・西ヶ谷倫代先生のご協力による出汁から学ぶ味噌汁作り講座を行いました。
最初に先生から昆布についてのお話を聞きました。今回の講座で使う昆布は北海道の昆布です。北海道の地図を見ながらお話を聞きました。
先生が商品にする前のとても長い昆布を持ってきてくれました!すごく長くて驚きましたね。
この長い昆布を海からどうやって海から獲るのかも教えてくれました。
専用の棒に巻き付けて、船に引き上げるそうです。乾燥する前の昆布は水分を含んでいてとても重たいので力のいる大変な作業ということがよくわかりました。
獲れた昆布は天日干しにして乾燥させますが、この作業も手作業でやるそうです。地元の子ども達はよくこの天日干しの作業のお手伝いをするというお話も聞きました。
次に昆布はどんな香りがするのか、確かめてみました。
海のような香りがしましたね。
今回は出汁をとるのに昆布と一緒にかつおぶしを使います。ここからはかつおぶしについて学びます。
ほとんどの参加者がかつおぶしの削る前の状態を見たことがないようでした。こちらも香りをかいでみました。
削る前のかつおぶしはコンコンと音がする固さでした。断面をみるとお魚というのがわかりましたね。
先生が参加者の目の前で削ってみせてくれました。削り始めるととてもいい香りがしてきました。
削りたてを食べてみましょう!と先生がかつおぶしをお皿に入れてくれました。
それぞれ手に取って香りをかいだ後、口に入れて味を確かめます。
「おいしい!」「なんとなくしょっぱい!」「海の味がする!」など、様々な感想が飛び交いました。
昆布と鰹節についてしっかり学べたところで、いよいよ出汁をとって味噌汁を作ります。
昆布は講座の前に先生がお水につけて準備しておいてくれました。出汁をとるためには最低でも2時間は浸水する必要があるそうです。
昆布とお水の入った鍋をコンロに置いて温めます。沸騰する直前に昆布を鍋から取り出します。
昆布が水分を含んでとても重たくなっていて、菜箸でつかむのが大変でした。
お椀に少し水を入れて鍋の中の温度を下げたあと、かつおぶしを入れます。
沸騰してから1分たったら火を止め、ざるで濾します。
やけどしないようにゆっくりと作業をしました。
キッチンペーパーでかつおぶしを包みこみ、お玉でぎゅっと押して出汁をしぼりました。
おいしい出汁の完成です。
味噌汁にする前に、できたての出汁を味見してみました。
先生が「飲んだ時に最初に感じる味は、鰹節。最後に喉のあたりに残る甘みは昆布の味だよ。」と教えてくれました。
完成した出汁に具のわかめをいれて、やわらかくなったところで味噌を入れます。味噌は、お玉の上にのせて、菜箸をつかって少しずつ出汁で溶いていくと溶け残りが少なくなります。
出汁からとって作った味噌汁の完成です!自分でお椀に注いで試食をします。
こぼさないように、やけどをしないように慎重にお椀に注ぎます。
みんなでいただきましょう!
とてもおいしかったようで、どのグループも自分たちのお鍋の中が空っぽになるまでおかわりをしていました。
先生にもらったプリントを見直しながらぜひおうちで家族に味噌汁を作ってあげてくださいね!