プログラムレポート
る・く・る×ま・あ・る特別講座 編み物と織物のかがく 講座の様子(2024年2月4日開催)
公開日:2024年02月07日
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しごと・ものづくり講座
2月4日は静岡科学館る・く・るとの特別講座として「編み物と織物のかがく」の講座を開催しました。
る・く・るの方が講師を務め、ま・あ・るで実施しました。
最初にる・く・るの紹介をしてもらいました。る・く・るはみなさんもご存じの通り、静岡駅前にある科学館ですが、2004年にオープンして、今年の3月に20周年を迎えるとのこと!
次にる・く・るのお仕事について教えていただきました。総勢30名くらいのスタッフの方が働いているそうです。
お客さんにご案内する仕事や展示を企画したり製作したりするお仕事、機械のメンテナンスをしたり、事務仕事をしたりして裏方として運営を支える仕事など種類がたくさんあることを教えていただきました。
たくさんの人との出会いがあるとてもやりがいのある仕事だとお話していただきました。今度る・く・るに行ったらスタッフの方がどんなお仕事をしているかぜひ注目してみてくださいね。
次に、今回の講座のテーマの編み物と織物のちがいを考えていきました。
配布された帽子や軍手、ネクタイなどが編み物か織物どちらなのかを考えます。
さわってみたり、じっくりみてどちらに分類するかを考えます。
予想ができたら、ホワイトボードに分類しました。
難しいものもありましたが、ほとんどが正解でした!
次に実際に体験を通してそれぞれの特徴を学びました。編むことを学ぶ体験として「ゆびあみ」に挑戦しました。
1本の毛糸を指に通して編んでいきます。先生の説明を聞きながら慎重に編んでいきました。
中には小さいころ編んだことがあるという参加者もいて、とても素早く編めていて驚きました。
今回教えていただいた編み方は「リリアン編み」というそうです。
指先に集中して間違えないように真剣に編み進めます。わからなくなったときは講師の方が丁寧に教えてくれました。
終わりの毛糸のしまつの仕方も教わりましたので、おうちでも好きな毛糸を使って挑戦できそうですね。
中には用意した毛糸をすべて使い切って長く編みあげることができた子もいました。
ゆびあみの体験を通して、「編む」というのは、糸で作ったループを連続してつないでつくること、ということが実感できました。
後半の織物の体験では、【ポケおり】というとても小さな織機を使いました。大きさは小学生の手のひらに収まるくらいでとても小さいものです。
ポケおりを使う前に模型で練習をし、織り方がわかったところで、織機を使います。色が違うので、縦糸と横糸の組み合わせがよくわかりましたね。
模型で織り方を学んだあとは、いよいよ小さな織機に挑戦します。
縦糸は先生があらかじめセッティングしてくれたので、横糸を織るというところから始めます。
縦糸と横糸を上下に組みながら進めていくことや、くしのような道具で網目を揃えながら織るときれいに織れることなど、手順とコツを丁寧に教わりました。
だんだんと慣れてきて、しばらく黙々と織り続けていました。
織機から糸を外す方法や糸の始末の方法を学びました。
2つの体験のまとめとして「編む」は、保温性があり、伸縮性もあるので、しわになりにくく、「織る」は、丈夫で形が崩れにくく、毛玉ができにくいという特徴も教わりました。
ゆびあみで編んだものは、確かによく伸びましたね。自分で編んだもので特徴を実感することができました。
る・く・るの名前の通り、「みる」「きく」「さわる」がすべてそろったとても充実した講座でした。ご協力いただきありがとうございました。
糸についてもっと学びを深めたいと思った方は現在る・く・るにて開催している企画展「ぼくらの世界を紡ぐ糸」にぜひ行ってみてくださね!