プログラムレポート
ザ☆スナップキットを組み立てよう 講座の様子(2024年1月21日開催)
公開日:2024年01月25日
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しごと・ものづくり講座
1月21日は株式会社青島文化教材社の菅野先生と岩間先生にご協力いただき、「ザ☆スナップキットを組み立てよう」の講座を開催しました。
▼前回の様子はこちらをご覧ください。
こちらの講座は、静岡とプラモデルの歴史やプラモデルができるまでを学びながら、初心者向けプラモデル「ザ☆スナップキット」を組み立てることができます。
「ザ☆スナップキット」は接着剤や塗装を不要にしたり、部品の数を少なくすることで組み立てが簡単になるように工夫されています。
講座の前半は、静岡とプラモデルに関することを色々学びました。
静岡県はプラモデルの出荷額が日本一なのですが、全国に占める割合はどれぐらいでしょう。
「40パーセント!」「70パーセント!」色々な意見がでましたが、なんと92パーセントにもなるそうです。ほとんどのプラモデルが静岡県で作られているのですね。
では、なぜ静岡がプラモデルを作る中心となったのでしょう?
起源をたどると、なんと江戸時代までさかのぼります。
徳川家康公が浅間神社や久能山東照宮を造営する際に様々な職人を呼び寄せ、造営後も多くの職人は静岡に住み続けました。
そのうち木工職人が「加工した木材からでた端材を使って何か作れないか?」と考えて生まれたのが木製の模型なのだそうです。ここから静岡と模型の関係が始まったのですね。
そして1960年代になると海外では主流になっていたプラモデルを日本でも作り始め、それから約60年の時間を経て日本のプラモデルは「精度が高く組み立てやすいプラモデル」として日本だけではなく海外でも支持されるものとなったそうです。
次にプラモデルができるまでについて学んでいきます。
プラモデルがお店に並ぶまでには、何のプラモデルを作るか?という会議を開いたり、良い製品になっているかを確認する試作品を作ったり、プラモデルを製造するための金型を作ったり、と様々な工程が必要です。どんなプラモデルを作るかを考え始めて発売されてお店に並ぶまで約2年かかるのだそうです。
そしてアオシマの特徴を今まで作ってきた印象的なプラモデルを紹介しながら教えてくれました。
他のメーカーでは出さないことを率先して企画したり、常に新しいことに挑戦することが強みなのだそうです。その中には失敗したものも色々ありましたが、その経験を活かしてまた新しいものにチャレンジすることが大事だという事を学びました。
最後に、プラモデルの楽しさを広めるために静岡市と一緒になって行っている活動について紹介してくれました。
街の中でプラモデルの部品のようなモニュメントを見たことがありませんか?あれは静岡市が「プラモデルのまち」を体感できるプロジェクトして静岡市の色々なところに設置されています。今年、新たに6~7個ほど新たに設置される予定なのだそうです。
また、今年から学校でプラモデルを作る授業を始める予定なのだそうです。これから皆さんの学校でもプラモデルの授業があるかもしれませんね。
いよいよプラモデルを組み立てる講座に移っていきます。
今回作るプラモデルは「ニッサン RZ34 フェアレディZ」です。
パーツが入っている袋からパーツを取り出し、全て揃っているかを確認します。全部揃っているかな?
組み立てる作業に入る前に先生から「ニッパー」の使い方についての説明がありました。正しい使い方をすれば一回できれいにパーツを切り離すことができます。
道具の使い方を学んだところで組み立てる作業の開始です。説明書の順番に沿って必要なパーツをニッパーの向きに注意しながら慎重に切り離します。
ひとつのパーツを切り離したらシールを貼っていきます。「ザ☆スナップキット」は従来のプラモデルでは塗装する必要がある箇所をシールを貼るように変えたことで組み立てやすくしています。
先生が小さなシールはピンセットや爪楊枝(つまようじ)を使うと上手に貼れることを教えてくれました。
シールが貼れたらボディやシャーシの大きなパーツに小さいパーツを取り付けていきます。パーツを指で押し込むと「パチン」とはまるようにできているので接着剤は使いません。
パーツを1つ切り離したら、シールを貼り、大きなパーツに取り付けるを繰り返していきます。接着剤を使わないので短い時間でどんどん組みあがっていきます。
塗装をしない代わりに色々な箇所にシールを貼っていきます。中には直径が1mmほどの小さなシールもありますが先生が教えてくれた爪楊枝の先を使う貼り方で上手に貼っていきます。
最後にボディとシャーシを合わせたら完成です。皆さんカッコよくできましたね!
「ザ☆スナップキット」は今回作ったフェアレディZ以外にも昔の車や外国車などたくさんの車がラインナップされています。
お店でお気に入りの車を見つけたら、是非作ってみてくださいね。