プログラムレポート
松保護士のおしごと プロからまなぶとくべつなおしごとの様子(2023年10月15日開催)
公開日:2023年10月20日
-
こどもバザール
10月15日は、静岡市三保松原文化創造センター「みほしるべ」の山田祐記子先生にご協力いただき「松保護士のおしごと」を開催しました。
樹木医と松保護士の資格を持つ、みほしるべ職員の山田先生に「松保護士」について教えていただきました。
山田先生は、「みほしるべ」で、「松を守る仕事」や「松を紹介する仕事」をしています。
早速、山田先生から皆さんに質問です。
「みんなは松をどこで見ますか?」
- 森かな
- おばあちゃんちにあるよ
- 海の近くや公園!
- 学校にいっぱい植わってるよ!
確かに色々なところで松を見かけますが、海の近くで見ることが多いと思います。
「なぜ海の近くに松の木は多いのでしょうか?」
- 水に強いから
- 丈夫だから
正解は、「三保の松原もそうですが、海からの風・潮・砂から私たちの生活を守ってくれています。また、海風や砂に耐え、背が高く育つことのできる木は日本では松だけです。」
続いて、松が枯れてしまう原因について教えていただきます。
一番の原因は、「マツ材線虫病」です。
マツ材線虫が松の体内に入ると、松の生体反応から水を吸い上げる働きが阻害され枯れてしまうのだそうです。
そうならない為に、松保護士は予防策を考え、実際に作業指導を行ったりします。
松保護士のお仕事について40分間じっくりと学ぶことができましたね。
- 松がマツ材線虫病で枯れないように「消毒」「注射」
- マツ材線虫病が広がらないように「枯れ松を見つけて駆除」
- 松のことをみんなに広める
最後に、一人一人が松に関することをイラストやメッセージで表現してくれました。
美しい「三保松原」をみんなの力でこれからも大切に守っていきましょうね。
おしごとを頑張ってくれたみんなに、画家の松瀬千秋先生が素敵な冊子『宝船』をプレゼントしてくれました。
美しい清水のまちが盛りだくさんです。
山田先生、松瀬先生、貴重な機会をありがとうございました。