プログラムレポート
木炭デッサンに挑戦! 講座の様子(2023年9月16日開催)
公開日:2023年09月17日
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しごと・ものづくり講座
9月16日は、銅版画作家の武田あずみ先生のご協力で木炭デッサンに挑戦する講座を開催しました。
▼昨年開催した際の様子はこちらをご覧ください。
まずは木炭をカッターで削るところから体験します。
先生に見本を見せてもらい、気を付けるポイントを学びました。
木炭に対して刃を寝かせるようにして削ります。
削ってできた断面部分、エッジ部分、先端の尖った部分など、表現方法に合わせて使い分けていきます。
木炭は、主に柳の木を燃焼させてから乾燥させてつくるそうです。
みなさんに馴染み深い鉛筆よりも歴史がある筆記具なのだと教えてもらいました。
材質が柔らかく、ぼかしたりなどの濃淡表現がしやすくデッサンに向いています。
まずは木炭の断面をつかって、練習用紙にグラデーションになるように描いてみます。
木炭を軽く持って、なぞるようなイメージです。
力の入れ方で濃淡の表現ができますね。
他にも、木炭のエッジ部分・先端の尖った部分の使い分けも詳しく教わりました。
木炭の扱いに慣れてきたところで、本番です!
今回のモチーフは『パフェグラス』。
先生が予め、パフェグラスの輪郭をプリントした木炭紙を用意してくださいました。
木炭紙は木炭の粉が定着しやすいように凹凸加工がされています。
まずは用紙全体に木炭をのせていきます。
ムラのある部分は、ガーゼや筆、自分の手をつかって馴染ませていきます。
その後は、パフェグラスを観察しながら、明るい部分を自分の指や練り消しをつかって再現していきます。
暗い部分をさらに際立たせるように木炭で描きます。
グラスを観察する表情は真剣そのものです。
先生が一人一人に、アドバイスをくれました。
「ここの部分のコントラストを強調するともっと良くなるよ。」
「練り消しを細く尖らせて、線を入れると細かい光を表現できるよ。」
みなさんも、先生のアドバイスを活かしながら、さらに手を加えていきます。
全体像が出来てきたら、さらにじっくりとパフェグラスと向き合います。
蛍光灯の光や、窓からの光…、パフェグラスひとつ観察するだけでも、様々な光があることに気が付きます。
台座の部分には、グネグネしたような光も見えましたね。
仕上げの段階では、木炭と練り消しを少しずつ使い分け、そのような細かい部分の表現をしていきます。
この作業を繰り返すことで、一気に立体感が出てきましたね。
最後に先生が、木炭を定着させるスプレーを作品に吹いてくれました。
お互いの作品を鑑賞してみました。
同じモチーフのデッサンでも、それぞれ違う作品ができましたね。
木炭の濃淡だけで、パフェグラスの立体感を表現できるなんて驚きでしたね。
またの開催をお楽しみに。