プログラムレポート
木のジャムスプーン作り 講座の様子(2023年8月20日開催)
公開日:2023年08月22日
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しごと・ものづくり講座
8月20日は、株式会社オフ・コーポレイションの遠藤能範先生のご協力で、木のジャムスプーンを作る講座を開催しました。
まずは「木」について知ろう!ということで、遠藤先生が木の性質や、木工について詳しくお話してくださいました。
- 針葉樹と広葉樹の違い
- 木材は方向によって強度が違うこと
- 繊維でできているので、削りやすい方向・削りにくい方向があること
こういう特徴があるということを知っておくと、いざ自分が木工をするときに役に立ちますね。
さらに、様々な木工の技法について教えてもらいました。
- 刳物(くりもの)
- 挽物(ひきもの)
- 曲物(まげもの)
- 箍物(たがもの)
- 指物(さしもの)
技法の名前を聞いただけだと分からなくても、実際に先生が作品を見せながら説明してくれたので理解が深まりました。
木材を加工すると言っても、こんなに様々な技法があるだなんて驚きでしたね。
後半は、お待ちかねのジャムスプーンづくりです。
ウォールナット(くるみの木)を使います。
しっかりとした硬さがあるので、耐久性に優れ衝撃にも強いそうです。
どんなデザインのジャムスプーンにしようか考える所からスタート!
先生が3種類の見本を持ってきてくれたので、実際に手に取ってみてイメージを膨らませました。
「角は少し丸い方がいいな」「ジャムスプーンではなくバターナイフみたいにしようかな」「柄は細めがいいな」など、それぞれ自分が家で使うことを考えてデザインしました。
先生が、使いやすさはもちろん、自分が好きな「見た目」もデザインにとって大切だと教えてくれました。
使うたびに目にするものだから、自分が心躍るような見た目にできたらなおいいですよね。
デザイン出来た人から、電動糸鋸を使い木材をカットしていきます。
ご用意いただいた6台のうちの1台は、株式会社オフ・コーポレイションより『ま・あ・る』へ寄贈いただいたものです。
先生に使い方を教わって、まずは練習から。
直線、曲線、直角・・・いろいろなパターンを練習しました。
一通り練習したら、本番です。
ドキドキしながらスイッチを入れました。
刃物ということで、恐怖心が勝ってしまう子も多かったですが、使い方を間違えなければ、電動糸鋸はナイフよりも安全だと先生が教えてくれました。
みなさん直線も曲線も上手にカットすることができました。
細かい調整は、小刀と紙やすりを使います。
小刀の使い方も教わったので、みなさんケガもなく安全に作業を進められました。
目の荒さが違う3種類の紙やすりを使って、仕上げていきます。
一番荒い紙やすりを使って全体を磨きます。
目の細かいやすりで最後に磨き上げたら、表面が滑らかに仕上がります。
最後は、アマニ油をスプーンになじませます。
アマニ油は空気中で固化する特性があるそうで、木製品の仕上げに塗るのに向いていると教えてもらいました。
木のことについて学び、様々な道具を使って作品を作り上げる充実した講座となりました。
家で使うのが楽しみですね!