プログラムレポート
日銀とお金の秘密を学ぼう! 講座の様子(2023年8月8日開催)
公開日:2023年08月10日
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しごと・ものづくり講座
8月8日は、日本銀行静岡支店様のご協力で、「日銀とお金の秘密を学ぼう!」講座を開催しました。
はじめに、日本銀行の役割や仕事について教えていただきました。
日本銀行には、大きく分けて3つの役割があります。
「お札の発行」「物価の安定」「金融システムの安定」です。
お札の発行から使えなくなったお札の処分までを管理したり、金融政策を通じてモノの価値が安定するように努めたりしているんですね。
「お金って何?」お金の3つの便利な機能と、お金に必要な3つの条件を勉強しました。
お札は「国立印刷局」で作られており、全国に6か所あり、そのうちの1つが静岡にあります。
ご興味のある方は、「国立印刷局静岡工場」のホームページをご覧ください。
続いて、お札を使って偽札と本物の見分け方、偽造防止技術について学びます。
- 深凹版印刷(ふかおうはんいんさつ)
- 識別マーク
- すかし
- 潜像模様(せんぞうもよう)
- パールインキ
- すきいれバーパターン
- マイクロ文字
- ホログラム
- 特殊発光インキ
実際にお札を用いて確認していきます。
「深凹版印刷」は、紙にインクが盛り上がるように印刷してあるため、触るとそこだけ手触りが違います。
これは目の不自由な人にも、お札の種類が分かるように工夫しているそうです。
「すかし」は、皆さんよくご存じですね。
「潜像模様」や「パールインキ」は、お札を傾けると模様が見えたり、お札の端の色が変わって見えたりします。
「マイクロ文字」は、ルーペを使って確認しました。
「ホログラム」は、五千円札と一万円札に施されており角度によって色や模様が変わります。
最後は、「特殊発光インキ」です。
ブラックライトを日本銀行総裁印のところに当てるとオレンジ色に光って見えます。
お札には偽造防止のために色々な工夫がされているのですね。
親子で一緒に確認することが出来ました。
続いて新しいお札についてです。
2024年7月より新しいお札が発行されます。
新しいお札には3Dホログラムが採用されていて、お札のデザインにはどんな人にも券種を分かりやすくするためにユニバーサルデザインが採用されています。
非常に楽しみですね。
続いて、「鑑定板」を使って、お札の引き換え鑑定を行いました。
汚れたお札や、破れてしまったお札、燃えてしまったお札は、表・裏両面あり、一定以上の面積が残っていれば鑑定して交換が可能になります。
もしも皆さんの周りに汚れていたり破損してしまった紙幣がある場合には、日本銀行に相談してみましょう。
最後に、静岡の経済について、日本銀行静岡支店の赤堀次長よりお話していただきました。
「経済」って関わっていないと思っていましたが、欲しいモノを買ったり、食事に行ったり、旅行に行ったり、お父さんやお母さんが工場でモノを作ることも経済の一部なんですね。
ピアノやバイク、ツナ缶、プラモデルなど、静岡は「ものづくり県」と呼ばれるほど製造業が盛んで、県民の豊な暮らしを実現させています。
これからも「ものづくり県」としてますます栄えていけたらいいですね。
講座終了後は、親子で1億円の模擬パックを持って「重さ体験」を楽しみました。
日本銀行静岡支店の皆様、貴重な機会をありがとうございました。
次回開催もおたのしみに。