プログラムレポート
ジュニアNISAに挑戦! 講座の様子(2023年7月23日開催)
公開日:2023年08月07日
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しごと・ものづくり講座
7月23日はお金のお話を聞いたり、積立投資ゲームに挑戦したりする講座を開催しました。
講師はファイナンシャル・プランナーの杉本京子先生と前田久美子先生です。
ファイナンシャルプランナーはお金の専門家です。
お金の貯め方や、増やし方、使い方の相談を受けたり、お金についての講座を開いたりしています。
今回もお金について学んで、積み立て投資ゲームで投資を体験してみましょう。
▼前回の様子はこちらをご覧ください。
◆お金の正体って何?
はじめに、お金について考えてみます。
1円玉、5円玉、10円玉、50円玉、100円玉、500円玉、千円札、五千円札、一万円札。
「1つだけ貰えるとしたら、どれが欲しいですか?」先生がみんなに質問します。
一万円札が一番たくさんの買い物ができるので、一万円札が良いですよね。
でも、なぜでしょうか?
これは、「国」がその硬貨や紙幣に対して「それだけの価値がありますよ」と言っていて、それをみんなが「信用」しているからなんですね。
つまり、お金の正体というのは『信用』だと先生が教えてくれました。
そして、国の信用とは別に、お金の価値は時代とともに変化をします。
50年前のお金の価値を例に現代と比較してみました。
3万円程度で一カ月の生活が出来ていたということですね。
今は平均20万円ちょっとですから、この50年で初任給は7倍程度になったということです。
ラーメンはこの50年で大体8倍くらい、コーヒーは5倍くらいの値段になっていますよね。
昔のお金をずっと持っていても、今の価値と違ってきて、同じ金額でもできることが変わってきてしまいます。
お金の価値を保つために、お金を守ることが必要になってくるということです。
そこで先生から代表的な「投資」の種類を3つ教えてもらいました。
「株式投資」「債券」「投資信託」の3つです。
「良いことをしているな」「この会社に頑張って欲しいな」と感じる会社にお金を出して、その会社が活躍する手助けをすることで、社会貢献にもつながりますね。
そして、「お金を増やすこと」は「自分のお金を守ること」につながります。
◆積立投資ゲームに挑戦!
先生が「積立投資ゲーム」のルール説明をしてくれました。
ゲームのルールは2つ。
- サイコロを振って、その年の会社の株式の1口の金額を決める
- その年の株式の金額が決まったら、「1万円分だけ、買えるだけ買う」
そして、8つの投資先を紹介してくれました。
インターネットサービスの会社や、ゲーム制作会社。
ネット通販の会社にエネルギーの会社や車の会社。
日本の国債など色々な投資先があります。
あまり上がり下がりのないところに投資するのか、上がり下がりが大きなところに投資するのか。
会社として考え方が好きだなと思うところに投資するのか、扱っている商品やサービスに未来を感じるところに投資するのか。
それぞれの投資先にはサイコロの出目によって株価が変動するように設定されています。
資料をしっかり見ながら、子どもと大人で相談して「これだ!」という企業を1つ決めました。
投資先が決まったら、ゲームスタートです。
サイコロを転がして株価を変動させながら、自分の持っている株の合計額がどうなっていくか見ていきましょう。
サイコロの出目によって、周りから「やったー」「うーん」と色々な声が聞こえてきます。
1万円で買える量の早見表を使って、その回の金額と買える量を記録していき、全体の金額を計算をしていきます。
子どもも大人も真剣に計算をします。
何回かやってみると、全体的な流れが見えてきました。
ここで先生が大事なお話をしてくれました。
このゲームの一番の特徴は「投資先を1つだけ決めて、1万円分だけ、買えるだけ買う」というところです。
1万円分だけ買うので、株価が低い時はたくさん買うことが出来ます。高い時は買える数が減ってしまいます。
つまり、株価が低い時は「たくさん買えてラッキー!」ということです。
株価が高い時は「今年の合計金額が増えてラッキー!」ということですね。
最後まであきらめずにやっていきましょう。
サイコロを投げて、価格を変動させて、計算。
サイコロを投げて、価格を変動させて、計算。
午前も午後も大体12回くらい市場の変動をシミュレーションして、ゲームは終了しました。
今回は「1年に1回、一万円分投資をする」というゲームでしたが、金融庁のホームページでは、投資のシミュレーションができるそうです。
▼金融庁ホームページの投資シミュレーションはこちらからどうぞ。
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/moneyplan_sim/index.html
1カ月に1万円ずつ積立「貯金」をするのと、想定利回りを5%程度にして積立「投資」するのとでは、何年でどのくらい違いが出て来るでしょうか。
皆さんもやってみてくださいね。