プログラムレポート
10年をふりかえるシリーズ『がんばりグラフ』と『お店紹介』の掲示:バザール日記
公開日:2023年05月12日
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こどもバザール
今回の10年をふりかえるシリーズは、『がんばりグラフ』と『お店紹介』の掲示です。
『ま・あ・る』に入って右側の壁は、「こどもバザール」のお店の紹介と、「こどもバザール」を運営する「こども店長」の活動を伝えることを目的に活用しています。
現在は、市長と副市長、そしてお店の紹介や取り組みの紹介をしています。
これまでも、お店の紹介や、こども会議で行った振り返り、そして『がんばりグラフ』などを掲示してきました。
◆がんばりグラフ
14期のこども店長の活動(2016年5月)から、『がんばりグラフ』が登場しました。
これは、「出勤率の高いお店とそうじゃないお店があるから、出勤率が高くなるように、みんなの出勤状況がわかるような表をつくりたい!」「お店の売り上げナンバー1を目指したいから、それぞれのお店の売り上げがわかるようにしたい」という、当時のこども店長の意見でできたグラフです。
「出勤している店長の数」と「売り上げ」だけではなく、「社員さんからのエール」というものも含まれていました。
「社員さんからのエール」というのは、お店宛てにゆうびん局のハガキが届いたらそれをカウントする、というものです。
みんなのがんばりを視覚化するという由来から、『がんばりグラフ』になりました。
開始した14期の最後は、こんなかんじに。
MJVの欄が増えています。MJVから「なんで自分たちの分はないんだ!」という声が上がり、急遽、付け足しました。
オレンジシールが出勤した店長の数になるので、MJVもかなり来ていますね。
こどもバザールを利用する社員さんたちも、見てくれていましたよ。
ゆうびん局の閉店と共にゆうびん局のハガキカウントが無くなり、日々の売り上げ状況のシールも2018年になくなり・・・。
最終的に、こども店長の出勤状況がわかる『がんばりグラフ』となりましたが、コロナ禍前の2019年まで続きました。
『がんばりグラフ』をはじめてから、「お店だけじゃなくて、個人も見てほしい!」「出勤番付をつけてほしい!」というこども店長の意見が出て、16期の活動から「こども店長出勤番付」をつけるようになりました。
次の期の最初のこども会議で前の期の「出勤番付」を発表し、トップ10に入った店長はおかしのつかみ取りをすることに。
おかしのつかみ取り目的もあったかもしれませんが、それ以上に「自分が一番店長活動するんだ!」という気持ちが強かったような気がします。
現在、37期のこども店長が「出勤グラフ」をはじめています。
◆お店の紹介
「バザールにどんなお店があるかわからない!」というお声を多くいただいていたこともあり、ゲートに入ってからハローワークに行くまでの間に「お店紹介をしよう!」となって始めました。
他のこどものまちで多くみかける「求人票」を参考にしながら考えました。
社員さんの仕事がわかることはもちろんですが、「お店の目標とか、内容もわかるといいね」という意見も出て、もろもろ盛り込んだ内容になりました。
こども店長の意思表明もあったかもしれません。
「お店の内容をパッと伝えられるといいね」「文章が多いと読む気がなくなる」という意見から、「キャッチコピー」を考える研修をこども会議で行いました。『株式会社えて』の安池さんを講師にお招きし、「値段の付け方」「付加価値とは」「キャッチコピー」について、お話とワークを行っていただきました。
安池さんは株式会社こども会議(仮)というプロジェクトを運営しています。ご興味のある方は是非。
当時のこども会議が、安池さんの刺激となり、このプロジェクトに繋がっているのだとしたらとても嬉しいです。
ひとり1つ、担当店舗のキャッチコピーを考えて、みんなの前で発表しました。
最終的に各お店で1つ、「これだ!」というキャッチコピーを決めて掲示しました。
これまでの掲示では、パッと見ただけでは「お店の名前」「お店の内容」がわかりませんでしたが、キャッチコピーにしたことでパッと伝わるようになりました。
キャッチコピーの反対側には、詳細がわかるお店の紹介と、その期のこども店長の目標シートを掲示しました。
こども店長が運営する「こどものまち=こどもバザール」。
こども店長が何を考えて運営しているのか、少しでも伝わっていれば嬉しいです。