プログラムレポート
助産師のおしごと プロからまなぶとくべつなおしごとの様子(2023年3月30日開催)
公開日:2023年03月31日
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こどもバザール
3月30日のプロからまなぶとくべつなおしごとは、助産院こうのとりの佐藤正枝先生のご協力で『助産師のおしごと』を開催しました。
助産師のおしごとは、妊娠から出産、育児に至るまで、母子の健康を支えるおしごとです。
今回は、助産師さんのおしごと体験として出産時の補助・・・赤ちゃんを取り上げる体験をさせていただきました。
妊婦さんの陣痛が始まり、赤ちゃんの頭が見えてきました。
いきなり飛び出てこないように、助産師さんがそっと手で赤ちゃんの頭を押さえます。
少しずつ赤ちゃんの頭が出てきます。
赤ちゃんは、右か左、自分の向きやすい方向に顔を向けるので、そしたら頭と首を支えます。
当たり前ですが、首が座っていないのでかなり不安定な状態です。
使用した赤ちゃんのぬいぐるみは、実際の新生児の重さを再現しています。
「ぐにゃぐにゃだ!」
「あたまが重い!」
おっかなびっくり、でも大切に大切に赤ちゃんを扱います。
肩や腕が出てきました。
首を支えながら、背中も支えてあげます。
「もうちょっとで生まれるね、ママもがんばれ~!」
「おめでとうございます!!」
ママに向けて赤ちゃんを見せるように抱き上げます。
赤ちゃんとママを繋ぐ「へその緒」をカットします。
ふわふわのきれいなタオルで赤ちゃんを包んであげましょう。
赤ちゃんが産まれた後にも大事な仕事が残っています。
赤ちゃんに大切な栄養を送っていた「胎盤」を取り出します。へその緒のことは知っていても、胎盤については初めて知った子が多かったですね。
この一連の流れを、ひとりひとり体験させていただきました。
他にも、胎児の大きさ・重さを再現したぬいぐるみも見せてもらいました。
妊娠3ヶ月の赤ちゃん。
こどもの手のひらにもすっぽりおさまるほど小さいんですね。
妊娠5ヶ月の赤ちゃん。
腕や脚ができてきていますね。
命が誕生する尊さを感じる時間となりました。
妊婦さんの身体だけでなく、心にも寄り添うお仕事。
とても大切なお仕事ですが、常に人手不足なのだとか。
参加されたみなさんも「助産師のおしごと」を知り、少しでも興味をもってもらえたら嬉しいです。
なお、現在の日本では助産師になれるのは女性のみだそうです。
とても貴重な体験をありがとうございました。