プログラムレポート
銅板ヘラ出し体験! 講座の様子(2023年2月26日開催)
公開日:2023年03月05日
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しごと・ものづくり講座
2月26日は静岡県板金工業組合清水支部の皆さんのご協力で、銅板に絵を描いてヘラで押し出して立体的に浮かび上がらせる「ヘラ出し体験」を開催しました。
林先生、伏見先生、金井先生の3人の先生に教えてもらいます。
ヘラ出しとは、平らな金属の板をヘラで押すことで形をつけ、立体的にする金属加工の技法のひとつです。
押し出す力の加減によって丸みが出たり、ぐっと飛び出して見えたりと立体感が変わってくるため、職人の技術が活かされる技法です。
早速、チャレンジしましょう!
まず初めに、台になるベニヤ板の形をなぞって、銅板に線をつけます。
作品を作るところが決まるので、ベニヤ板がずれないようにしっかりとおさえて、慎重にベニヤ板の縁をしっかりとなぞりました。
次に、銅板をひっくり返して、カーボン紙を使って銅板に絵を写します。
時々、下絵とカーボン紙をめくって、写し残しがないか確認します。
しっかりと写っています。良い感じです!
銅板に絵を写したら、銅板に移った線をボールペンで強くなぞります。
ベニヤ板で、銅板に触らないようにすると、カーボン紙で写した線が消えないよ。と先生がコツを教えてくれました。
ボールペンで強くなぞると、なぞったところの線が沈み込みました。
カーボン紙で写した線をボールペンでなぞったら、銅板をひっくり返します。
いよいよ「ヘラ出し」です。
先生から、ヘラ出しのコツを教えてもらいました。
平面だった絵の、どこが一番出っ張っているか、強調させたいかをしっかり頭の中で想像しながらヘラ出しをします。
鋭く浮き出させたいところは、先のとがったヘラで、満遍なく広く浮き出させたいところは先の広いヘラで、道具を使い分けて表現します。
ボールペンでカーボン紙の線をなぞるのも大変でしたが、ヘラ出しは広く強く銅板を押さないといけないのでもっと大変です。
難しいところは先生が指導してくれました。
出来上がった作品は伏見先生と金井先生がベニヤ板に取り付けて、つや出しラッカーを吹き付けて仕上げてくれました。
細かい作業を素早くきれいに仕上げる、職人の技ですね!
つや出しラッカーが乾くと、ピカピカの作品が出来上がりました!
動物たちのほっぺやお腹が丸く浮き上がっていますね。
お花は、花びらの一つ一つが奥から手前に浮かび上がるように工夫しました。
魚のうろこもきれいに一枚一枚が浮かび上がっています。
恐竜の骨は発掘されたみたいに迫ってくる感じです。
自慢の作品、お家に飾ってくださいね!