プログラムレポート
ま・あ・る×WAZAチャレンジ教室 はんだ付けにチャレンジ! 講座の様子(2023年2月25日開催)
公開日:2023年03月05日
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しごと・ものづくり講座
2月25日はWAZAチャレンジ教室の一環で、電子機器組立て技能士の皆さんにご協力いただき、はんだとはんだごてを使ったソーラーLEDライト作りにチャレンジしました!
電子機器とは何でしょう。先生が教えてくれました。
電子機器とは、もはや我々の生活に欠かせないものになっています。
その電子機器を安全に組立てたり、修理したりする知識と技能を国に認められた人たちが「電子機器組立て技能士」なんです。
色々な機械が正しく動作するためには欠かせない電子機器を、正確に作ることが出来る人たちです。
電子機器の組立てに欠かせないのが「はんだ」です。
「はんだ」は鉛とスズを主成分とした合金で、電子部品を作る時に、電気を通す接着剤として「はんだ」が使われています。
電子回路を作る時は、金属の接着剤である「はんだ」とはんだを溶かす「はんだごて」を使います。
はんだごてを上手に使わないと、上手く接着(はんだ付け)が出来ないので、正しい持ち方、使い方を先生に教わりました。
はんだごての金属部分は熱くなります。絶対に触らないようにしましょう。
基盤の接着したいところにはんだごてを当ててから、ワイヤー上のはんだを近づけて溶かして接着します。
上手に接着できると、はんだは富士山の形になるそうです。
富士山の形を目指してはんだ付けにチャレンジしましょう。
まずは、練習用の基板で練習します。
コンデンサ、ダイオードなどの電気部品を基板に差し込む前に、それぞれの導線部分を、取り付けがしやすくなるように折り曲げておきます。
はんだのワイヤーはくるくる巻いて、利き手で持ちやすいようにしておきます。
こういう準備を丁寧にしておくことで、プラスとマイナスを間違えることも少なくなり、はんだ付けの作業もやりやすくなるんですね。
パーツの準備が出来たら基盤に電子部品を差し込んで、折り曲げて固定します。
実際に熱したはんだごてを使う前に、イメージトレーニングをしておきましょう。
はんだごてを固定しているところに、はんだを近づける。
基本的なことですが、安全に作業するためには一番大事な基本です。
先生たちに、正しいはんだとはんだごての持ち方、使い方を教えてもらいました。
心の準備も出来たら、はんだごてのスイッチをオン!
ぐんぐんと温度が上がっていきます。
350度!絶対に金属部分は触らないようにしましょう!
先ほど教えてもらった通り、接着したいところにはんだごての先を当てて、はんだを近づけます。
はんだごてにはんだを近づけると、こての先から白い煙が上がりました。
はんだが熱で溶けた証拠ですね。
あまり長い間近づけていると、はんだが溶けすぎてしまうので、しっかりと溶けるところを見ながら作業を進めます。
パーツをつけることが出来たら、残った導線部分をニッパーで切ります。
接着したばかりのところは、まだ熱いので、接着したところには触らないように気を付けます。
はんだ側に、ニッパーの平らな面を向けて切ることで、きれいに仕上がるそうです。
切った導線部分が飛んでいかないように、おさえながら切ることが大事だと先生が教えてくれました。
切り終わったら、はんだでつけたところをよく見てみましょう。
きれいな富士山型になっているかな……
上手くいったみたいですね!
他のところも接着して、ニッパーで残った導線部分を切っていきましょう!
とってもきれいな仕上がりですね!
これで、練習はおしまいです。
ソーラーLEDライトを作ろう!
さて、練習が終わり、これからが本番です。
今回作るソーラーLEDライトは2つのコンデンサと電気の流れを調整する整流ダイオードと抵抗、LEDとスイッチとソーラーパネルで出来ています。
これらのパーツを、緑のプリント基板にはんだを使ってつけていきます。
プリント基盤には、どこに何をつけるか、どっちがプラスでどっちがマイナスかきちんと描いてありました。
ちょっと安心ですね。
まずは、コンデンサとダイオード、抵抗、LEDパーツの導線を折り曲げて、作業がしやすい状態にします。
コンデンサやダイオードにはどちらがプラスか分かるように、導線の長さを変えてあったり、本体に印がついていたりします。
しっかりと確認して、間違えないように準備します。
パーツの準備が出来たらプリント基板の穴に導線部分を通して、動かないように曲げておきます。
全部のパーツを設置出来たら、プリント基板を固定して、はんだで導線部分を接着していきましょう!
先生にもしっかり監督してもらって、作業をしました。
接着が出来たところは導線部分を切っていきます。
練習の時と同じで、導線部分をおさえながら、ニッパーの平らな面をはんだ側に向けて切ります。
最後にソーラーパネルの導線を、プリント基板の真ん中あたりに接着します。
出来上がったら、窓辺で充電します。
さて、上手く光るかな?
スイッチを押すとしっかり光りました!
大成功!完成です!
自分の力で電子機器が作れるなんて、とっても驚きで、嬉しいですね。
様々な電子機器の組立てに、さらに挑戦したくなる講座でした。
電子機器組立て技能士の先生方、ありがとうございました!