プログラムレポート
歯科医師のおしごと プロからまなぶとくべつなおしごとの様子(2022年12月27日開催)
公開日:2023年01月05日
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こどもバザール
12月27日は、静岡市健康づくり推進課口腔保健支援センター所長、小畑充彦先生のご協力で、「歯科医師のおしごと」を開催しました。
「虫歯になったことがある方?」
「虫歯になったことが無い方?」
今回参加をしてくれた、ほとんどの方が虫歯未経験者でした。
歯科医師のお仕事は、虫歯をはじめとした歯の病気を治療するだけでなく、歯磨きの指導や健康診断を通して病気の予防に努める役割も担っています。
小畑先生が所長を務める、健康づくり推進課 口腔保健支援センターでは、乳幼児からご高齢の方まで幅広く、歯と口腔に関する相談や歯科疾患の予防啓発に努めています。
今回の歯科医師のおしごとでも、歯科疾患の代表的な虫歯と歯周病について詳しく教えてもらいました。
どうして虫歯ができるのでしょうか。
歯の表面についた歯垢(プラーク)に、虫歯をつくるミュータンス菌がすみつき、糖分を栄養にして酸を出します。
この酸は歯の表面の硬いエナメル質を溶かし、その部分に穴をあけます。
「皆さんフロスを使ったことがありますか?」
今回参加してくれた小学生の約半分の方が歯磨き後にデンタルフロスまたは歯間ブラシを使っているとのことでした。
小畑先生からは、「夜、寝る前の歯磨きに加えてフロスを習慣にするのが理想的です。毎日フロスをするのが大変な場合は2日1度でも良いので、継続することが大切です。」と教えてもらいました。
虫歯菌の大好物である、糖を含む食べ物は虫歯の大敵です。
みんなが普段何気なく摂取している、お菓子や甘い飲料水にはお砂糖がたっぷり含まれます。
それらを摂取して放置しておくとびっしりと汚れがまとわりついてしまいます。
スティックシュガーを例に、砂糖の量をみんなで確認します。
- え~!こんなにお砂糖がたっぷり入っているの~?
- 私、普段もあまり飲まないよ~!
- だらだら飲まないように気をつけなくちゃ!
実際のお砂糖の量を数字で知るとゾッとしますね。
そして、歯周病。
歯周病は歯肉の炎症や顎の骨が溶けるといった症状で、進行すると歯がグラつき、痛みがない分初期段階では自覚症状がほとんどありません。
治療後も歯茎がやせてしまっています。
このようにならないためにも、「歯磨き」+「フロス」を習慣にしましょう!
かかりつけ歯科医のもとで、予防、定期健診、治療を上手に管理しながら、 健康な歯で一生おいしく食べられる人生を目指したいですね。
最後に、「8020(ハチ マル ニイ マル)すごろく」を紹介してもらいました。
※8020すごろくをクリックすると画像が表示されます。
既に小学校で見たことがある、やったことがあるという方もいました。
是非、ご家族やお友達と一緒に楽しんでみてくださいね。
小畑先生、今回も貴重な機会をありがとうございました。