プログラムレポート
アオシマプラモデル講座 講座の様子(2022年11月6日開催)
公開日:2022年11月09日
-
しごと・ものづくり講座
11月6日は株式会社青島文化教材社様のご協力で、プラモデルの歴史を学んでプラモデルを作る講座を開催しました。
午前中は小学1年生から3年生の親子参加講座、午後は小学校4年生から6年生の子どもだけの講座として開催しました。
プラモデルとアオシマについて
皆さんは青島文化教材社を知っていますか?
参加者の皆さんのほとんどが、青島文化教材社を知っていました。さすが「模型の世界首都 静岡」の子どもたちです。
青島文化教材社は大正13年(1924年)に静岡生まれの飛行機パイロット青嶋次郎が青嶋飛行機研究所を作ったことに始まります。
なんと、あと2年で創業100周年を迎えるんですね。
まずは、静岡とプラモデルについて教えてもらいました。
なんと静岡はプラモデルの出荷額が全国1位!
静岡県全体で国内のプラモデルの出荷額シェアは92%にもなるそうです!
どうして静岡のプラモデル産業はここまでの発展が出来たのでしょうか?
それには長い歴史があります。
さかのぼること400年余り、慶長10年(1605年)徳川家康は家督を家忠に譲り、2年後の慶長12年(1607年)静岡に駿府城を拠点に生活を始めます。
この時、日本中から静岡にお家や神社を建てるための木工職人や左官職人、生活する人の食器や身の回りの物を作る漆細工職人や金属を加工する職人など色々な職人が集められました。
駿府城や城下町、浅間神社や久能山東照宮を作っていく中で、色々な職人の技術が発展していきました。
発展していく木工産業の中で、端材を使ったおもちゃ作りも盛んになっていったそうです。
1940年代には端材を使って飛行機のおもちゃを作るようになりました。
そして、素材がプラスチックに移っていき、1961年に青島文化教材社初の、オールプラスチックモデル「ブルーバード号」が発売されました。
プラモデルの歴史の話を皆さんしっかりと聞いていましたよ。
まさか静岡のプラモデルの歴史が、江戸時代までさかのぼって始まっているとは驚きでした。
本当に長い歴史の中で、静岡のプラモデル技術は発展していき、国内生産シェア92%になるまでになったのですね。
さて、プラモデルはいったいどうやって作られているでしょう?
先生がプラモデルが出来るまでの動画を見せてくれました。
企画会議から始まり、作るものが決まったら本物の寸法を測ります。
そしてコンピューターを使って3Dモデルのデータを作り、データをもとに3Dプリンターで立体のモデルを作ります。
昔はこういった3Dモデルを木で、職人さんが作っていたそうです。
3Dモデルをもとに金型を作って、樹脂を流し込んでプラモデルの部品は完成します。
箱や設計図も作って、印刷屋さんに印刷をしてもらって、箱を作ります。
箱に詰めて、トラックに載せて出荷をしてやっとお店に並びます。
企画会議からお店に並ぶまで、大体1、2年かかるそうです。
一つのプラモデルが出来上がってお店に並ぶまでには、企画する人、形を作る人だけじゃなく、金型屋さんや印刷屋さん、配送業者さんなど色々な人が携わっていることが分かりました。
プラモデル作りを始める前に、先生から今回の講座の一番大事なことを教えてくれました。
「失敗を恐れずに楽しく作ろう!!」
はじめてプラモデルを作る時、「上手くできるかな?」とか「失敗したらどうしよう」と思ってしまうと中々思い切って作ることが出来ません。
今日は先生と一緒に作るので、失敗しても大丈夫!分からなくなっても大丈夫!
どんどん先生に質問して、楽しみながらプラモデルを作っていきましょう!
ランボルギーニアヴェンタドールSに挑戦!
さあ、プラモデルについて分かったところで、今日はアオシマプラモデルの中でも初心者向けのシリーズ「ザ・スナップキット」を作っていきます。
通常の車のプラモデルは、たくさんのパーツで分かれているだけでなく、ボディや色々なところの色を自分で塗らなくてはいけません。
「ザ・スナップキット」は細かい色塗りや、細かいパーツの組み合わせを接着剤で行ったりすることなく、本物そっくりのモデルが出来ます。
今回は今年の5月に発売になったばかりの「ランボルギーニ アヴェンタドールS(パールブルー)」に挑戦です!
プラモデルが出来るまでの動画の中にも出てきた車ですね。
早速箱を開けて、袋からパーツを出していきます。
パーツを袋から全部出したら、先生から、ニッパーの使い方の説明がありました。
ニッパーの平らな面を切り出したいパーツに当てて切ります。上手く切れない時は一度切り出してから、細かいでっぱり(バリ)を切り落としましょう。
先生がニッパーの握り方から教えてくれるので、きちんとお話を聞いて作業を進めます。
ニッパーの使い方が分かったら、どんどん組み立てていきましょう!
一番初めに、切るのに少しコツがいる、内装パーツから切りました。
「ザ・スナップキット」の内装パーツは一体成型されていて、展開図のようになっています。
でっぱりを切り落としてしまうと、上手く箱の形にならないので、慎重に切っていきました。
内装パーツを切り取ることが出来たら、ちょっと横に置いておいて、ボディのパーツから作っていきます。
「ザ・スナップキット」は塗装をしない代わりにシールがたくさんついています。
まずは説明書を見ながらシールを慎重に貼っていきます。
細かいシールはピンセットや爪楊枝を使って貼ると貼りやすいと、先生が教えてくれました。
説明書の番号に沿って、図とパーツをよく見ながら、順番にパーツの切り出し、シール貼り、組み立てをしていきます。
皆さんしっかり説明書を見て組み立ててくださいね。
大人も子どもも一緒になって一生懸命作りました。
パーツがはめにくいところや、どうしても取れてしまうようなときは先生たちがしっかり教えてくれました。
ボディを作って、窓をつけて、フロント部分やリア部分も作ります。
ライトのシールを貼った上に透明パーツがはまると本物そっくりになります。
後ろが出来上がるとこんな感じ!
アヴェンタドールSの独特な排気部分はメッキ加工と黒い小さな丸いシールで再現しています。
内装インテリアにもシールを貼ります。
ボディと内装が出来たらタイヤを作ります。
アヴェンタドールSのタイヤは前と後ろで幅や大きさが違います。
ホイールに銀のシールを貼るのは大変でしたね!
本体とタイヤパーツ、内装が出来上がったら3つを合わせて完成です!
おうちでランボルギーニのサイトなどで本物のアヴェンタドールSと見比べてくださいね!
しっかりとサイズを測って作られているアオシマのプラモデルが本当に本物そっくりなのが分かると思います。
先に出来上がった参加者の皆さんは、先生が持ってきてくれた「トコトコミニオン」や「呼び込み君ミニ」で遊んでいました。
ひとりで作っても楽しいけど、みんなで作るのも楽しいですね!
またの開催をお楽しみに!
画像ギャラリー